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Illustrations

どこか遠くへ

昔のスケッチブックから、作品にはならなかったラフスケッチ。これは坂口尚さんの「野の花」という作品からイメージしたものです。予備校に通う一人の少女が、ある日ふと家を出てしまい、知らない土地の駅にぶらりと降り立つ話です。広い平原に一人腰を下ろし、もはや何の意味も持たない「時刻表」を放り投げて、少女はこんな風につぶやきます・・・

「もう半日も人に会いません。こんな時間があることがたまらなく嬉しいヨ・・・」

学校や会社に通う朝、いつものように家を出てから、ふと、違うバスや電車を乗り継いで、このままどこか遠いところに行ってしまいたい・・・って、思ったことがある人は少なくないのではないでしょうか。 私は思春期の頃とか、いつもそんなことばかり考えていました。勇気がなかったから、家出とかはしなかったけれど。今でもときどきそんな当時の想いが込み上げてきて、ぶらりと遠くに行ってみたい気持ちになることがあります。


民族衣装のスケッチ

『世界の祭り&衣装』(グラフィック社・1983年)という本が、高校生の頃からのお気に入りの本でした。写真の人物や衣装がとても美しい本です。これらはその写真からスケッチを起したもの。左はオランダの伝統的な民族衣装。右がスロヴァキア地方の祭りの民族衣装。1993年頃のスケッチ。


 
 

これも同じ本からのスケッチ。

ドイツ、ディンケルスピュールの子供祭の写真から。ワッペン売りの少女なんだそうです。実際の写真はいかにもドイツ人らしい顔だちでしたが、あまりかわいくなかったので、ちょっと変えてしまいました。

思えば、こういう本を見たりしながら想像をふくらませていたことが、自分の創作の原点にある気がします。
 
 
 


雨あがり

何かのついでにさらっと描いたものなのですが、自分では結構気に入ってしまって、しばらく机の上に飾ったりしてました。そういうこと、滅多にないのですが。


ただのラクガキ


しっぽ

ある日突然、大きなしっぽが生えてしまう女の子の物語。…を、思いついただけ。


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