この一年も今日でおしまい。今年は自分にとっての転機となる大事な年になった。会社から離れ、一人で仕事をしていくスタートラインに立った。会社とは結局ケンカ別れになってしまったけれど、それだからこそ余計にがんばっていく覚悟がついた。いろんなことがあったけれど、過ぎてしまえばどれも大切な思い出のひとつかみ。やっといろんなことを整理して考えられるようになってきた。今となっては私が反省することもたくさんある。
あの時を思い起こすと、私の頭も心も平常ではなかった気がする。いつも気持ちに余裕がなく、いつも苛立っていた。私はとにかくあの場にいる時の自分が嫌いだった。自分で言い訳を考えて、自分で身動きできない状況を作っている、そんな自分が嫌いだった…。自分の求めるものがもうそこにはないことは、ずっと前からわかっていた。どこかで道を選ばないといけなかった。
何の見通しもなく一人で仕事を始めたのだけど、どうにか仕事を続けていく環境が整いつつある。少しづつだけど仕事が広がってきたし、方向も見えてきた。以前お世話になった業者さん達が私の仕事をサポートしてくれたことが大きかった。わざわざ私の今の所在を問い合わせて、連絡をくれたお客さんもいた。私の周りのたくさんの人達が、いろんな形で応援してくださるのが本当にうれしい。今の私にとっては、仕事の苦労や喜びを分かち合える人達の存在が、何より大事なものだと感じられる。
少し前まで、自分の可能性は限られたものでしかないと思っていた。でも今は自分次第でいくらでも道を切り拓いていけると思えるし、たくさんの選択肢が広がっていると感じられる。それはとても幸せなことだと思う。もちろん大変なことはたくさんあるし、これから先の不安は今まで以上に重く自分にのしかかる。でも私はいい選択をしたんだと思う。将来ずっと後になってからも、この時の自分の決心が本当に良かったと振り返れるよう、これからの仕事に全力で取り組んでいきたいと思う。