赤坂の国際交流基金フォーラムで、昨日から「ハンガリー映画祭」が始まった。映画祭といってもたった5日間の上映期間。仕事は立て込んでいるのだけど、私はどうしても行きたくって、昨日なんとか時間を作って観に行ってきた。
昨日観たのは、ハンガリーの新人監督、パールフィ・ジョルジの『ハックル』という作品。舞台はハンガリーのどこかの片田舎。村の人たちの日常生活や、のどかな自然の風景を切り取った映像が、非常に個性的なカメラワークで延々と続いていく。これはドキュメンタリー? と思いきや、不可解な連続殺人事件が静かに進行していく。台詞はほとんどなくて、いっさいの説明もなく、のどかな田園風景の映像の背景で、謎のストーリーが展開していくのだ。まるで隠し絵のような手法だ。とても変わった映画。でも、とてもいい作品だった。
あぁ、それにしてもハンガリーの風景、人、音楽、それらすべてが、なんて素敵なんだろう。何の理由も根拠もないけど、ずっと前からハンガリーという国への憧れを抱いている。その気持ちは何年経っても薄れることなく、私の中でその想いがますます募っていくようだ。何が私をこんなにも魅了するのか? やっぱり一度は行って確かめてみたい。仕事がんばって、お金ためて、必ず行こう。新しい目標ができた。