旅の3日目。この日はワルシャワからポーランド南東部の街ザモシチ(Zamość)へと向かいます。ホテルをチェックアウトして、まずはワルシャワ中央駅へ。
ワルシャワ空港のサインデザインはオレンジで統一されてましたが、セントラル駅はブルーでまとめられてます。駅の設備は新しく、長距離切符の販売機なども新しいシステムが使われていて、とてもわかりやすかった。
ワルシャワからルブリン(Lublin)という駅まで移動します。無事に切符も買えて、プラットフォームへ降りて行ったのだけど、なぜかまったく電車が動いている気配がない。ヨーロッパの鉄道事情はこんなものだろうと気長に構えていたのだけど、どうも様子が変・・・。実はこの日、どこかで大きな事故があったらしく、すべてのダイヤが大混乱していたのです。結局40分以上遅れてようやく列車が到着。直前に予定とは違うプラットフォームに電車が来るとアナウンスが入って、大勢の人たちと一緒に階段を走って移動。どうにか駆け込みで間に合いました。。。
私が乗った列車は、古びたコンパートメントの車両でした。そういえば、ヨーロッパの鉄道に乗るのは、私にとってこれがはじめての体験。「世界の車窓から」とか見ながら、自分もいつかローカルな列車に乗って旅をしてみたい・・・とずっと憧れていました。やっと夢がひとつ叶ったようで、列車に揺られながらじわじわと感動がこみあげてきました。
ルブリンまでは2時間半くらいの道程。車窓には長閑な田園風景が延々と続きます。ワルシャワは都会でしたが、そこから一歩外に出ると、悠久な大地が広がっていました。
眠くなるほどに変化のない田園風景が続くのですが、私は鉄道の旅にすっかり興奮してしまって、じっとしていられません。駅に停車する度に窓から体を乗り出して周りを見渡してみたり、意味もなく列車内を歩いてみたり。
古い車両でしたが車内は改修してあって、想像してたより快適な乗り心地でした。ただ、列車内のほとんどのトイレは何かしらの不具合がありました。水が流れなかったり、ドアが閉まらなかったり、手が洗えなかったり。ま、何件かハシゴすれば用は足せます。
ホームのまん中に、ウサギがいるのわかりますか?
通路側の窓でずっと外の景色をみていたら、隣りの窓で同じようにずっと景色を見てた男の子がいました。ふと横を向いたタイミングで目があって、お互いににっこり。その一瞬だけ、少年の心で通じ合えた気がしました。。
ダイヤの乱れの影響もあって予定より時間かかりましたが、ようやくルブリン駅へ到着。ルブリン駅から市街地までは3kmくらい離れてるので、ここから市街地行きのバスへ乗り換えます。
優美な外観のルブリン駅。バス乗り場は駅前の広場から歩いてすぐのところにありました。