武重酒造本家酒造の「酒蔵開放」

先月の春分の日に、「武重酒造本家酒造」の「酒蔵開放」というイベントに行ってきました。

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「武重酒造本家酒造」があるのは、長野県佐久市茂田井。かつて中山道の宿場「茂田井宿」があったところ。東京から佐久平駅まで新幹線で1時間半。そこからからバスで20分。望月宿で途中下車し、宿場町の面影を感じる街並を散策。晴れていても風がすごく冷たくて、中山道には雪が残っていました。

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「酒蔵開放」毎年3月に開催されていて、ずっと行きたいと思っていたのだけど、参加するのは今回がはじめて。武重酒造本家酒造は「十二六」というどぶろくが有名で(「TOKYOどぶろくフェスタ2012」で大賞受賞)、それをたまたま酒屋で見つけて飲んでからファンになったのです。

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午前10時からのイベントで、その開始間もない時間に着いたのに、すでにお客さんが大勢集まっていてびっくり!限定販売のお酒の売り場は、既に大変な混雑になっていました。毎年1万人以上の来場者を見込んでいるそうです。

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この日は武重酒造本家酒造のすべての銘柄&新酒をすべて味わうことができます。利き酒というレベルではなく、実質飲み放題! しかも、無料!! 酒飲みにはこれ以上似ない至福のひとときでした。。。

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たくさん飲んだ中で、私が一番美味しく感じたのはこの「生酛純米」の新酒。風味が豊かで酒の旨味がずっしり詰まっている、素晴しいお酒。「きもと造り」はもっとも伝統的な酒造りの技法で、木桶の中で米と麹をすりつぶす手作業を経ています。よく聞く「山廃仕込み」よりも更に手間がかかる製法なのだそうです。瓶詰めされているものは若干味が落ち着いてしまってるので、新酒で飲む荒々しさが残ってる状態の「きもと純米」が最高に美味しかったです。

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この酒蔵はかなり歴史の深そうな建物で趣き深い。「武重家住宅及び武重本家酒造」の建造物30棟は、国の登録有形文化財に指定されているそうです。敷地内には立派な社もありました。

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酒蔵内を自由に見学することもできました。現代的な設備とともに、伝統的な酒造りの道具も現役で生かされているようでした。

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酒蔵内で食べることのできた手打ちの蕎麦。この麺のばらつき感がいい。

他にも「観音峰の白土馬鈴薯コロッケ」や「蓼科牛のハンバーガー」、酒粕を使ったお菓子などなど、魅力的な食べ物がいろいろ。山葵漬けも美味しかった。

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酒造の敷地内にある社長邸宅の立派な庭先で、美味しいお茶をいただいたり。美味しい桜餅もご馳走になりました。

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何より印象的だったのは、社員の方々が皆生き生きとした笑顔に輝いていること。きっと働きがいのある充実した職場なのでしょう。だからこそ、美味しい酒ができるもだと思いました。

結局この日は4時間半くらいここで過ごして、めいっぱい楽しませていただきました(笑)。遠かったけど、心から行って良かったと思える、素晴しい酒蔵でしたよ。

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★武重酒造本家酒造のHP→ http://www.takeshige-honke.co.jp