奈良&京都の旅2014(その6)

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橘寺を出た頃がお昼時になったので、地元で人気の懐石料理のお店「神籬(ひもろぎ)」に行ってみることにしました。このお店のことを紹介してくださったのは、友人の映像作家・竹浪明さん&画家・松岡芽ぶきさん。お二人のおすすめなので行く前からとても楽しみにしていたのですが、期待以上に素晴しい料理に大満足でした♪

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私たちが頼んだのは「季節の会席」。どれも美味しかったけど、中でも天ぷらが格別に美味しかった。薄い衣がさくっとししていて、絶妙な揚げ具合。どの品も、ひとつひとつに心がこもっていて、とても丁寧に手間をかけて作られていると感じます。料理の器も見せ方もとても美しいし、お店の方の対応もあたたかい。

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惜しむらくは、名物の「茶粥」がこの日はなかったこと・・・。餅米を炊いたご飯も美味しかったけど。次回飛鳥に行く時は、必ずここの茶粥を食べてみたいです。

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お腹いっぱいになったところで、「神籬」のすぐ向かいにある飛鳥坐神社へ。この神社の創建については、諸説あって不明なことが多いようですが、『日本書紀』によればその始まりは686年に遡るとのこと。折口信夫の祖父がこの神社の宮司だったそうです。

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飛鳥坐神社では、毎年2月の第一日曜日、天下の奇祭と名高い「おんだ祭り」が催されます。どんな奇祭なのか・・・興味ある方はこちらご覧ください→b9spot.nobody.jp/nara/onda/

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そして、境内のあちこちにこのような陰陽石が点在しています。なぜここに陰陽石がたくさんあるのかよくわからないのですが、飛鳥各所の道端や境界で道祖神として祀られていたものがここに移されたのではないか、と考えられているようです。

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こちらもなかなか立派。これを最初に見つけた人はさぞや興奮したことでしょう。。(笑)

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飛鳥坐神社の脇道を進んでいったら、たまたま出会った藤原鎌足公誕生地「大原神社」。見過ごしてしまいそうな、とても小さな敷地。もう少し手入れしてあげた方がいいのでは?と同情してしまったほど、社は寂しく朽ちています。世の無常を感じますね。。

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そして、大原神社の奥の細道を降りていった先にある「鎌足の産湯の井戸」。周りは荒れ地のようになっていて、云われについての案内板とか何もない状態...。 

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次の向かったのは「岡寺」。西国第七番札所であり、日本最初の厄除け霊場。ここへ辿りつまでの坂道が、自転車で行くのはかなりきつかった。。でも苦労した甲斐あって、なかなか見応えのあるお寺でした。 

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山の斜面に切り込むように寺社が建てられています。本堂自体よりも、周りを囲う山々の景観と一体になった佇まいに風情を感じます。

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本堂の先にある石段を上がっていくと、そこから先はどんよりと暗い山道になっていて、途中に稲荷神社、更にその先には「奥之院石窟」がありました。 

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石窟の入口は大人一人がやっと入れるくらいの大きさで、奥行きは意外に深い。その奥には弥勒菩薩の石仏が鎮座していました。

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奥之院石窟の手前にいたお地蔵さん。緑の苔の衣をまとっていてとても素敵でした。