タリンの天気はとても気まぐれ。雨がずっと続くかと思えば、いつの間にか青空が広がったり、それもつかの間突然どしゃ降りになったり。雲が低く流れ、いかにも北欧らしい空模様。
小雨の降る中、まずは旧市街の北西側のエリアをぶらぶらと、気ままに歩いてみました。旧市街の道はどれも斜めに交差していて、方向感覚を見失います。この路地を歩くのは、迷路のような楽しさ。
ヴィル門がある東側と同様に、こちらにも見事な城壁が残されていました。雨に濡れた城壁と石畳も風情があってとても素敵。歴史の残り香を感じます。
この空に突き出た尖塔は、「聖オレフ教会」。おそよ160メートルもある塔は、13世紀においては世界でもっとも高い建造物だったのだそうです。
旧市街エリアの北端には、「スール・ランナ門」と「ふとっちょマルガレータ」と呼ばれる有名な砲塔があります。
この横に広がった丸い建物が「ふとっちょマルガレータ」。昔、ここは牢獄として使われていた時代があって、そこで給仕をしていた太ったおかみさんの名前が「マルガレータ」だったのだそうです。建物の愛称として名前を残されるなんて、それほどまでに愛すべき人柄だったのか、それとも牢獄を連想させるくらい恐い人だったのか、さてどっちだったんでしょうね?
現在では、ふとっちょマルガレータは海洋博物館になっているのですが、残念ながらこの日は閉館していました。建物の中に入ってみたかったのに、残念...。
通りがかりでみつけたパン屋さん。どれを見てもあまりにも美味しそうだったので、店内にある小さなカフェスペースで珈琲とお菓子をいただきました。すっごく甘かったけど美味しかった。。人気の店のようで、お客さんがひっきりなしに出入りしてました。
街中のスーパーにも入ってみました。海に面した街だけあって、魚の売場が充実にしてました。海外に来て、こういう現地での日常的な生活の場面に紛れ込んでみるのは、すごく楽しい体験。
こちらは売店のビールコーナー。こういうところを覗くと、その土地でどのビールがメジャーなのか知ることができますね。SakuのoriginalとHele、A . Le Coq、Alexander 。だいたいこの三銘柄はどこでもあるようです。一通り飲んでやっぱり一番美味しいのはSakuのビール! 500mlの缶で120円くらい。安いです。。
通りがかりの雑貨屋さんを窓からのぞいたら、すごく素敵な小物が並んでいたので、お店の人に断って写真撮らせてもらいました。
この色鉛筆をモチーフにしたアクセサリー、すごく面白いですよね。こういう雑貨小物や工芸品の技術とセンスが、エストニアはとても秀でてると感じます。
愛嬌のある小人たち。全部欲しかったけど、この中の一人だけを連れて帰りました。〈続〉