バルト三国の旅、四日目の朝。窓の外は冷たい小雨。
夢のように楽しかったタリンでの二日間が終わってしまいました...。旧市街は割と小さなエリアなので、一日あれば余裕でひと通り見て回れると旅行記に書いてる人が多かったけど、私にとっては全然時間が足りなかった。当初は、リトアニアに行くことが一番の目的で、そのついでのような気分でエストニアへ行ったのに、結果的に一番好きになったのがエストニアでした。近い将来に、また必ずエストニアへ再訪しようと思ってます。
タリンのバスのターミナルまでは旧市街から少し離れていて、トラムに載って7〜8分くらいかかったでしょうか。歩くと結構な距離です。バスターミナルはこんな風にぽつんと寂しい住宅地に建っていました。
リガ行きのバスは、いくつかの運行会社があるようですが、私たちが利用したのは「Lux Express(http://www.luxexpress.eu/)」というバス会社。このバスがすごくきれいで充実した設備でびっくり。コーヒー等のドリンクは飲み放題。無線Wifiも使えます。もちろんトイレ付き。リガまで4時間程かかりましたが、途中で休憩も入るしとっても快適な旅でした。バルト三国でもその後の欧州旅行でも、この時のバスほどきれいで設備の良いバスに出会ったことはありません。
国境のゲート跡。現在ではまったく使われていないようで人影も見当たりません。陸路でのはじめての国境越えでしたが、パスポートチェックもなくそのまま通過。EU圏内なので当然かもしれないけど、なんとなくちょっとがっかりな気分...(^^;)
途中一度だけ鉄道の列車を見かけました。バルト三国での長距離移動は、バスを利用するのが基本。主要都市を結ぶ列車もあるようですが、路線や本数がかなり少なくて時間のロスが大きいので、うまく旅の計画が組めなかったりします。
タリンからリガまで、海岸に沿った道を走っていくのですが、車窓から見える景色はずっとこんな風景。バルト三国には高い山が少ないので、延々と緑の平野が続いています。あまりにも変化がなくて、ずっと見てると猛烈な睡魔が襲ってきます...。
そしてリガのバスターミナルに到着。右に見える建物は有名な中央市場。タリンでの冷たい雨が嘘だったように、リガに到着した頃には、空はきれいに晴れ渡っていました。少し南下しただけなのに、ラトビアの太陽はエストニアよりもずっと明るく、あたたかに感じます。
こじんまりとしたタリンに比べると、リガは街のスケールが大きくて、賑やかな大都市という印象でした。〈続〉