出雲大社への参拝を終えたあと、再び山陰本線を乗り継いで米子に戻ってきました。この日は、市内にある皆生温泉のホテルに宿泊。夜明け前に目がさめて窓を開けたら、荒涼とした日本海の海が目の前に広がっていました。海からの潮風、荒々しい波、寂し気な波の音。そのすべてが懐かしくって、いろんな想いが込み上げてくる瞬間でした。
皆生温泉に宿泊するのって、実ははじめて。実家から車で7~8分の距離なので、わざわざ泊まりに行く機会がなかったのです。かつては温泉というより歓楽街の印象が強かったけど、今では海辺の温泉郷としてそれなりの観光拠点になってる感じ。美肌の湯としてアピールしてるんだとか。確かに温泉入ったあとは肌がつやつや。いい湯でしたよ。
私が泊まったのは、海がすぐ目の前にある「皆生シーサイドホテル」。全室オーシャンビューで、部屋も広くて快適。料理もなかなか美味しかった。
山陰屈指の温泉郷といっても、宿の周りにはなんにもなくって、唯一飲み屋が並ぶ通りはこんな風情...(^^;)。昭和な香りが漂っていますね。かつてはもっと華やかな街だったんだけどなぁ。。温泉歓楽街としての栄華は過ぎ去ってしまったようです。でもこの「大人のおもちゃ」の看板は見覚えあるような。少年時代、皆でこの辺りを自転車で駆けずり回って遊んでたので。
子供の頃に見た風景を思い出しながら、皆生の町をぶらぶらと歩いていたら、この「皆生温泉神社」に出会いました。こんな神社、昔からあったっけ??・・・と思ってしまったのだけど、明治時代に温泉街として整備された頃に建立(1927年)されたのだそうです。薬、医療、縁結びのご利益がある社なんだとか。「皆生(かいけ)」は、その昔「海池村」という名前だったのだと、はじめて知りました。
皆生の海岸から見る日本海。緩やかな弧を描いて、弓ヶ浜半島へと白浜が続いています。この海岸線を大山から見下ろしたときの美しさは、国内屈指の景観だと私は思っています。