【クロアチアの旅（その20）：ドブロヴニク旧市街（その3）】
ドブロヴニク三日目は、早起きして旧市街をぐるっと散策して、まだ人が少ないうちに「城壁巡り」。実は前日の午後、城壁へ上がろうとしたら、もう入口の前から大渋滞だったのであきらめたのでした・・・。ちなみに城壁巡りは有料です。
「世界ふれいあ街歩き」という番組でこの城壁を歩くシーンがあって、それを見てからここを歩くことにずっと憧れていたのです！
ドブロヴニク旧市街は、かつてはこの街全体が難攻不落の要塞になっていました。城壁を歩いているとところどころに、砲台と監視塔が残されています。
城壁から下を見下ろすと、街に暮らす人たちの日常の場面を垣間見ることができます。この中庭には子猫たちがたくさんいるのわかりますか？
階段が縦横に入り組んでいたり、屋上が庭のようになっていたりして面白い。
城壁を歩く道は意外に細く、途中に売店とかはないのですが、城壁を半周ぐらい歩いたところにちょうどいい具合にカフェがあります。海を眺めながらのビールの旨さは格別♪
これも戦争の傷跡でしょうか？？ こんな風に倒壊した建物をいくつか見かけました。
ドブロブニクの街並を印象づける、この赤い屋根の連なり。なんという美しさ！
城壁巡りは1時間ちょっとで充分回れる・・・と何かのガイドブックに書いてありましたが、私は途中休憩取ったり、写真撮りながらゆっくり歩いたせいか、およそ2時間半くらいかかりました。。一周するだけでも結構な距離です。途中にトイレはほとんどないので、これから城壁巡りを計画してる方はご注意を。
城壁を降り、入り組んだ路地を当てもなく歩いていたら、とても雰囲気の良さそうなレストランがあったのでそこで昼食をとることに。「DOMINO」というお店。
左は魚のトマトソース煮みたいな郷土料理。右の料理は、あえてメニューを見ても現物が想像できないものを注文してみたら、このイカが出てきて驚いた（笑）。あとで知ったのですが、この「DOMINO」という店はステーキハウスとして有名とのこと。でも魚料理もとっても美味しかったですよ。
そしてそのあと・・・なぜか「カヤック・ツアー」の勧誘に引っかかって（？）しまって、なんと手漕ぎボートに乗って海に繰り出すことになったのでした。。カヤック・ツアーのお兄さんが妙にノリ良くって、カヤックはすごく簡単！年配の方も参加してるから、全然問題ない！大丈夫！と、いつの間にか押し切られたのでした。まぁ、せっかく夏のクロアチアに来ていて、まったく海に入らないのももったいないし。とりあえず海パンをスーツケースに忍ばせておいてよかった（笑）
ロクルム島をぐるっと海から絶景の夕陽を見るというツアー。この海の向こう側に見えるのがそのロクルム島。あらためて海岸から見てみると、思ってた以上に遠い。そしてそれを実感するのはボートを漕ぎ出してからでした......。でも、もう後戻りはできない。
カヤックは二人一組で漕ぐボート。最初はみんなぎこちない漕ぎ方だったのが、いつのまにかみんなコツを覚えてスイスイと漕ぎ進んで行く。いつまでも下手くそでスピードが遅いのは私たちだけ（苦笑）。いや、それでも必死で漕ぎましたとも。腕の筋肉がパンパンになるくらいに・・・・。
私たちのボートのあまりの遅さに、スタッフが見かねて途中で助けてくれたりもしたけど、どうにかこうにか夕陽ポイントに到着。大海原に沈んで行く美しい夕陽を、しばらくの時間、皆でうっとりと見入ったのでした。これこそクロアチアの絶景。
カヤック・ツアー、甘く見てたせいで私たちはヘトヘトになったけど...、でも参加してみて本当に楽しかった。特別な思い出になりました。ピレ門前辺りでカヤックのパドルを持ったお兄さんが立っていてツアーの参加者募ってますので、ドブロブニクに行った方はぜひチャレンジしてみてください。
再び旧市街に戻って路地裏を散策し、行き当たりばったりで入ったのが「Ragusa 2」というお店。これもあとで知ったのですが、ガイドブックとかでよく紹介されてる有名店でした。いきなり日本語のメニューを出されて、ちょっと興ざめ......。
これが今回のクロアチアの旅での、最後の晩餐。
料理について特筆することはなく、まぁ普通な感じでした。店員さんの対応もよく、お店の雰囲気は最高。人気店であることには納得です。
ドブロヴニクはたくさんの魅力が詰まった、本当に素晴らしい街。三日間の滞在では回りきれなかったところがたくさん。もっとゆっくりここで過ごしていたいと思える、魅力あふれる街並でした。またいつかもう一度再訪したいと今も切に願うし、できることなら次回はセルビアやスロベニア、コソボなど、旧ユーゴ諸国を時間かけてぐるりと巡ってみたい。
さて、日本に帰って来てから「クロアチアへ行って来た」と人に話すと、「えーっと、どの辺にある国だっけ？北の方？」とか「紛争やってる国だよね？」とか、トンチンカンな受け答えをされることが多いです。でも、向こうでは日本人の観光客にもよく出会ったし、観光地としての人気は急速に高まっていると感じます。美しい古都や、ローマ時代の遺跡など、観光資源はたくさん国ですので治安も経済も安定してきて、これからますます観光客が押し寄せて行くのでしょう。10年後、20年後では風景が変わってしまってるかもしれません。ぜひぜひ、今のうちに、この美しいアドリア海沿岸の街並を見に行ってみてください。きっと、忘れられない旅になりますよ♪