【クロアチアの旅(その14):スプリット旧市街(2)】
スプリット2日目の朝。空は快晴。そして体調も復活!前夜の状況ではこのまま寝込んでしまいそうなほど具合が悪かったけど、毛布にくるまってぐっすり寝たおかげか、どうにか体調は持ち直していました。旅への情熱が勝ったのかも。。(笑)
宮殿西側にある「鉄の門」を出ると、美しいルネサンス様式の建物やゴシックの市庁舎などが建ち並ぶナロドニィ広場。見所の多い旧市街の中でも、この広場の周辺はとりわけ美しいスポットでした。
そのナロドニィ広場を抜けて更に奥に行った先には、生活感たっぷりな路地が広がっていました。朝から大勢の人で賑わう路地を、しばらく気ままに歩いていたら魚市場を発見!
魚市場の規模はこじんまりとしているけれど、品数も種類も豊富。色鮮やかな魚介類が所狭しと並んでいて、市場は活気に満ちあふれています。
この新鮮な魚たちを、ただ見てるだけではもったいない。市場に近い食堂なら、きっと美味しく食べさせてくれるはず!...というわけで目星をつけたのが、市場のある建物のすぐ向かいにあったちいさなカフェ&バー。
注文したのは、この小魚とエビのフライ。塩味だけのシンプルな調理だけど、とにかく食材が新鮮で身の味が濃厚。最高に美旨い! 期待を上回る美味しさでした。ここで食べた魚のフライが、スプリットでの一番の思い出になりました。
もう一度宮殿側へ戻って、前日に歩いた宮殿地下通路を歩いてみました。朝早めの時間だとまだ土産屋が店を開けておらず、観光客も少ない。宮殿内部の本来の佇まいを感じることができます。
この地下通路がある宮殿南側部分は、ディオクレティアヌス帝の私邸として使われていたそうです。地下部分だけはその後の時代にも破壊されることなく、中世の時代には貯蔵庫としても使われたそうで、かつての宮殿の姿を今に伝えてくれます。有料ですが、この地下室は見学もできます。
ツアー観光客に混じって、ガイドさんの解説を盗み聞き。。
悠久の歴史を感じる素晴らしい空間。スプリット行かれた方はぜひ。
地下室を見学してるうちに、地下通路の土産屋さんが店開きをしていました。売ってるものは......う〜〜ん、残念ながら欲しいと思うものはなし...。
この奇妙な形の物体は、ピザパン。大変なボリュームだったので買わなかったけど。やっぱり食べておけば良かったと、ちょっと後悔。
旧市街の中心部にあった銀行。なんと銀行の店内にも宮殿の遺跡がそのまま残されていました。まさに宮殿とともに生きてきた街なんだと感じます。
日陰でまどろんでる猫。近づいてお腹さすっても、まったく逃げない。それにしても、クロアチアで見かけた猫たちはみんな、日本の猫に似てるなぁ。。
こんな外観の建物をこんなアングルで、自分はずっと昔に想像で絵に描いた気がします。ここへ来たのははじめてなのに。とても不思議な感覚。
旧市街を出て、南側海沿いの通りを歩くと、そこはまるっきり海洋リゾート地の風情。大きなクルーズ船がたくさん停泊していました。ここから離島や他の港町へと向かう観光客も多い。
バスの出発までの時間、適当に選んだ海沿いのレストランでランチ。左は「スカンピ」という手長海老のパスタ。右は生ハムのサラダ。のんびりと海を眺めたりしながら。
スプリットはとても大きな街。私が今回歩いたのは旧市街の中だけだったけど、本当は旧市街の外側のエリアにも楽しい発見がたくさんあるのだと思う。もっともっと、のんびり街歩きしていたかったけど、そろそろ出発の時間。少し物足りない気持ちを抱えつつも、スプリット駅の並びにある長距離バスターミナルへと向かいました。途中、スプリット駅のホームの様子を覗いたりして、鉄道の旅への憧れを想像してみた。
バスのチケットを買って案内された乗り場に行ってみると、そこにあったのは学校の送迎で使うような小さなバスでびっくり...。ここから国境を越える長距離の移動なのに。
次に向かうのは、ボスニア・ヘルツェゴヴィナのモスタル。