【クロアチアの旅(その6):ザダル〜プリトヴィツェ】
早起きしてもう一度ゼレニ広場周辺をぐるりと散策。ザダルでの観光は、僅か半日でおしまい。旅はまだまだ先が長いので、後ろ髪引かれつつも宿に戻って荷物をまとめ、南側の「陸の門」をくぐってザダル旧市街を後にしました。
ザダル旧市街は、トロギールやドブロヴニクのような中世を濃厚に感じさせる街並と比べると、ちょっと物足りない印象かもしれません。でも、見応えのある歴史的文化遺産も多く、見所はたくさん。そしてこの街の芸術・文化のモチベーションは非常に高いと感じました。新旧の文化がとても良いバランスで混じり合っていて、ここに住んでみたいと思うほど魅力的な街。ガイドブックなどではザダルの情報が少ないけれど、これからクロアチアを訪れる方にはぜひ立ち寄ってみてほしいです。
正門を出てすぐ、ザダル駅&バスターミナルへ向かう側に公園が広がっていて、その中にも古い遺跡がたくさん。あまりにも無造作にあって見過ごしてしまいそうになるけど。八岐大蛇のようなレリーフにも興味そそられた。
バスターミナルまでは思ってた以上に遠くって、途中から荷物抱えて全力疾走。道の方角が怪しくなった時点でやむなくタクシーを捕まえて、どうにかバスの出発時間に間にあった...。300円ほど無駄遣い。
次に目指すは、プリトヴィツェ湖群国立公園。ザダルからは、高速バスで2時間ちょっとの距離。市街地を離れいくつかの山を越えると、そこには茫漠とした大地が広がっていました。
ガイドブックなどの表層的な情報だけでは、おそらく知ることのできない風景。この途方もない景観を目の当たりにしたとき、なんとも得体の知れない感覚が込み上げてきて、ひどく心揺さぶられるような心持ちになった。こんな風に身体で感じる体験こそが、旅の醍醐味なのでしょう。