水上の風景(その1)

またまた間が空いてしまった。急にまた仕事が忙しくなってきました…。

私の業界では、連休前になるとよくお客さんとこんなやりとりがあります。「連休前にいろいろお願いしてしまってごめんなさいね。あ、でも仕上りは休み明けの朝一とかで大丈夫ですから」って、ニコニコした顔でどっさり原稿入れられます。「休み明けでいいって……要するに休み中仕事しろってこと…?」って、げんなりした気持ちで仕事仲間たちと顔見合わせてしまいます。うー。


先々週前のことだけど、群馬県の水上温泉に行ってきました。
 

 
水上にははじめて行ったのですが、妙にのんびりした空気感があって、とても心地よいところでした。きっと一昔前は大勢の観光客で賑わった町だと思うのですが、今は閉鎖したホテルや旅館があちこちにあって、時代に取り残されたような風景が広がっています。それら廃墟となった建物と、温泉街らしい町並みとが混在した景色に、私はむしろ特別な情緒を駆り立てられました。
 

 

 
廃れ崩れかけたものたちって、どうしてこんなにも甘美な感傷を誘うのでしょう。
この町は、開発の大波に飲み込まれなくて良かったんだと思う。