屋根の上の風景


 
ずっと以前に描いた絵ですが、ちょっとだけ手を入れて色調整してみました。遠い国の方から、この絵をジャケットに使いたいって、とてもとてもうれしいメッセージをいただいたので。英語が苦手なので詳細はまったく不明…。こんな私の絵を気に入ってくれたのなら、もう何にでも好きに使ってもらいたいです。

こんな西欧的な屋根の上の風景に、子供の頃からずっと憧れています。どうしてって聞かれても、特別な理由もないのだけど・・・たぶん映画やアニメーション(「母を訪ねて三千里」とか)の影響なんだと思う。いつかこんな景色を眺めながら、ひとりでぼ〜っとしてみたい。
 
そういえば、多感な思春期の頃、自宅の屋根の上で考え事をして過ごしたりしてました。夜中、家族みんなが寝静まった頃に、二階の窓から屋根の上に降り、寒い時には毛布を持ちだして、ずっと夜空を見上げていました。本人としてはひどくセンチメンタルな気分にひたりきっていたのですが、座っている場所はゴツゴツとして無骨な瓦。目の前に広がっているのは日本の田舎のたんぼ(笑)。映画で観た屋根の上の風景とは、あまりにも違う世界でした。端から見たら、なんとも滑稽な姿だったことでしょう。若かったんですねぇ。。