今から25年前、高校時代に美術部のみんなでつくった自主制作の紙アニメーション。
先日部屋を片付けてたら、このフィルム(8ミリフィルムです!)が出て来たので、思い立って業者さんへダビングに出してみました。なにしろ25年も前のものなので、フィルムの劣化も激しくて、それ以上に撮影した段階でピンぼけしてたりもしてるので、正直、見るに耐えない映像ですが・・・。もしもご興味ある方いたら、のぞいてみてください。
(注)音が出ますのでご注意ください!!
これをつくったのは私が高校2〜3年の時のこと。何がきっかけだったのかもう忘れてしまいましたが、美術部のみんなでアニメーションをつくろうって話が盛り上がって、しばらくこの制作に没頭しました。実質、制作に携わったのは7〜8人くらいだったでしょうか。たった4分の作品なのに、描いても描いてもまったく進まなくて、夢の中でも描き続けるくらい苦しい日々が続きました。私は大学受験前で大変なときだったはずなのだけどなぁ。。(笑)
なにしろアニメーションをつくるなんて、まったく初めてのことでした。見よう見まねで、本当に大変なことの連続。自主制作の紙アニメーションって、普通は画面の中央に人や物があって、それが動いたりぐにゃぐにゃ変形したりという単純なものがほとんどだったと思います。でも私たちがやりたかったのはセルアニメーションの手法を、あえて取り入れたものでした。背景と別に絵を切り抜いて重ねたものを動かしたり、コマ撮りの撮影時に工夫したりという無謀な試みをいろいろやっています。絵だけで動かす場面も、無駄に難しくしてるシーンがたくさんあって、でもそれらがことごとく失敗していて、今見返すと場面場面でのけぞってしまいます...。
ちなみに私が描いたパートは、町の広場で子ども達が風船を見上げるシーンと、ラストの丘がグニャグニャ動く一連のシーンです。あと、エンディングの絵も。たった4分の映像にエンディングがついてることに、苦笑してしまうのですが・・・。まぁ、若気の至りってことで、どうか寛容に。
正直な話、もう2度と見たくないと思ってたけど、まぁ、何しろ高校時代のものだし、今回あらためて見返してみると、当時のいろんなことが思い返されて、何とも言いようのない懐かしい気持ちになりました。作画の試み自体はそんなに悪いものじゃなかったと思うんだけどな。とにかく技量も経験もなさすぎました。今ならPCを使ってもっと上手につくれるんでしょうけど。
若き日のほろ苦い代物に違いないのだけど、私たちにとっては、かけがえもなく大事な宝物です。(当時の関係者の皆様、こんな古いネタをひっぱり出してしまってごめんなさい。。笑)
*ミトン*
すばらしいアニメーションですね!
青春時代の甘酸っぱい記憶とともに
いろんなことを思い出す大切な作品なのでしょうね。
観ている私まで
なんだか自転車に乗っているみたいでした。
すがすがしい風まで感じました。
素敵な作品を見せていただき
ありがとうございました♪
ナオクーラ
感動しました!
すごおおおおおおおい!!!
さとぴー
よこやまさんこんにちは。
びっくりしました。
自転車のペダルに力が入っている感じなどもみていて気持ちよかったです。
女性が風船をみようと立ち上がる動作もリアルですね。
みていてとてもなごみました。
3回ほど繰り返してみましたが、なんどもてもいいですね。
酔霧
音楽がビリー・ジョエルの「素顔のままで(JUST THE WAY YOU ARE)」ってのが泣かせるね〜。
曲と絵がぴったりです。
でも「素顔のままで」は4分49秒の曲なので、このフイルムではピッチが早く再生されてしまっているのが残念。
調整できないでしょうか?
それにしても良い物が見れて嬉しいです。
チョコ会長
横山さんこんにちは♪
私は高校生の時卒業コンサートしました(笑)
何か形で残っているというのは素晴らしいです
昔の自分が恥ずかしかったり
うらやましかったり
お互い40過ぎてしまいましたが
20年後振り返れる痕跡を残したいものですねえ♪
taro
良いもの見せてもらいました。いま見るとよこやまさんが見たくないって思ってる部分良かったりするんじゃないでしょうか。いやーでもストーリー構成は良いとおもいます。出来る事とやりたい事がバランスよく表現されていてなかなか良く出来てますよ。25年前と言えば宮崎アニメが一般の人にも認められ、大友が世界に認められた頃ですね。そんな影響も見られて感慨深かったです、でも一番感動したのは、今でもよこやまさんが絵を描いているってことですね。続けているからこそこの作品もいま見られる訳ですし。
ヒラコ
わわわわ、、!(、、いろんな意味で、、。)
自分のトコロはおいておいて、
(ああ、、しっかしあそこはゴメンナサイだなあ、、。)
あれからすっかり歳をとりました今、
客観的に見ると、良くうごいているなあ、、と、
何だか感心してしまいました、、。
(高校の頃は、今以上に頭が眠りっぱなし、
ちったあ気ぃ入れて頑張りなせいと、
ちょっと叱ってやりたいです、、←自分を。)
よこやま
>ミトンさん
さっそく見てくださってありがとうございました!
お恥ずかしいものですが・・・あたたかい感想を残してくださって感謝です。
出来の良い悪いに関わらず、高校時代の携わったものは特別ですよね。
ほろ苦くもあり、甘酸っぱくもあり・・・
この頃に自分が考えてたことやいろんな想いが、また急に込み上げてきて
何とも言えない気持ちになりましたよ。
よこやま
>ナオクーラさん
え〜〜感動ですか???
冗談でも、そんな風に言っていただけるとうれしいです♪
よこやま
>さとぴーさん
こんな拙い代物ですが・・・
さとぴーさんに褒めていただけるなんて、本当にうれしいです!
当時は自主制作のアニメーションをつくる人が結構多くって、
いろいろ周りからも刺激受けて自分たちでも作ってみたくなったんだと思います。
当時、アートアニメーション的なものには関心がなく、日本的なセルアニメーションの手法を紙アニメーションでやってみたいと意気込んでた記憶があります…。
自転車を車が追い抜いて行くシーンと、屋根の上で女性が立ち上がるシーンは、今見ても本当によく描けてるなって思います。このシーンを描いた人は、その後プロのアニメーターになりました。
よこやま
>酔霧さん
酔霧さんにまでコメントいただけて恐縮です・・・
ビリー・ジョエルの「素顔のままで」は、私の選曲でした。いろんな曲の候補があった中で、結局この曲に決まったのでした。
当時どうだったのか思い出せないのですが、今回ダビングした動画の音は、確かにピッチがおかしくなってますね。ここで公開する前に音だけでも入れ直そうかと思ったのですが、そんな手間をかけるほどの作品じゃないなって思ってしまって・・・(苦笑)。
思いがけず、みなさんにあたたかい感想をいただけて、正直驚いてます。
よこやま
>チョコ会長さん
卒業コンサートやったのですね!
当時のビデオとか残ってないでしょうか?見てみたい(笑)
25年前に自分がつくったものを見返してみて、
それから成長できた部分、全然成長できてない部分、
いろいろ考えさせられることが多かったです。
この先の20年後、今やってることをその時になっても誇れるように
良い仕事を続けて行きたいですね。
よこやま
>taroさん
いや〜、こんなお恥ずかしいものをお見せしてしまって・・・
でもあたたかい言葉をいただけて、本当にうれしいです。
これを作った頃は、日本のアニメーションも漫画も、すごく成熟していたと思います。今はその焼き直しのものがほとんどですもんね。その頃、宮崎駿や高畑勲がアニメーションの映像的手法について、技術的な解説を本の中で展開してみせてくれたりして、そういうのにすごく刺激を受けました。
このアニメーションでは自分の思うことがほとんど形にできなかったけど、この制作に携わったことが、その後の自分に大きな影響与えたなぁって感じてます。
よこやま
>ヒラコさん
あ、当事者のお一人ですね(笑)
いきなりこんな古いものを掘り起こしてしまってごめんなさいね。
先日N氏にはいちおう知らせておきました。のけぞってたようですが。
いろいろと突っ込みどころ満載ですが・・・何度か見返してるうに、まぁ、そんなに悪いものでもないかって気がしてきました。すべてが試行錯誤の中で、よくやったなぁって思います。なんでこんな難しい動きをわざわざやってるんだって思うシーンもたくさんあるし。若気の至りにちがいないのだけど、欲張り過ぎましたね。
私はこれをつくって、自分は動く絵には向いてないんだ、もう二度とアニメーションには関わるまい、って堅く誓ったのでした(笑)
円卓
ご無沙汰してます。
いいですねぇ!横山さんの原点を垣間見たような気がしました。(^^
未熟さはあったとしても、この時期でないと作れない感性とパワーを感じましたよ~!
僕自身も高校時代に放送部でビデオ番組の制作なんかをやっていたのを思い出しました。
まだ見れる状態で残ってるかな~?(^^;
Canadia
めちゃめちゃステキですっ!なんていうか、私の周波数にぴったりで、この作品大好きです!さわやかさと優しさとなつかしさとピュアな感じが全部まざってて(目がハート!)
よこやま
>円卓さん
おひさしぶりです!
原点というわけじゃないのだけど、このアニメーションを作ったことで、
自分のそれからの絵との向き合い方が変わった気がしています。
早い話、自分には動く絵が描けないって・・・って気づかされたことですが(笑)
でもこの頃の情熱やパワーは、特別なものだってて今も感じます。
円卓さんも当時のビデオ、ぜひ探してみてください。
今のうちにデジタルで保存しといた方がいいですよ。
よこやま
>カナディアさん
うれしい感想ありがとうございます。
カナディアさんが気に入ってくれたのなら、
やっぱりこの作品作って良かったんだって思いましたよ(笑)
作画の拙さはともかくとして、全体の世界観を評価していただけると
制作関わった一人として、本当にうれしいです♪