この土日もずーっと仕事でした。さっき終電で家に帰ってきたところ。今週、大事なプレゼンがあって、その準備で連日大わらわです。まぁ、大変と言えば大変だし、相変わらずの貧乏ヒマなし、時間に追われる毎日だけれど、最近はひと頃より楽しく仕事ができてるので、そんなにくたびれてるわけでもないのです。この2年くらい、いろんな意味で低迷した日々が続いたけれど、やっと前向きな気持ちに戻って来られた気がします。
そして時間がないときこそ、他のことをしたくなるのが人の人情というもの(笑)。仕事の合間に時間つくって、今日は「活版フェスタ2008」というイベントに行ってきました。
http://www.robundo.com/adana-press-club/news/news029.html
期待以上に、素晴らしい内容の展覧会でした!会場には、大勢の来場者。そして、若い人たちがたくさん集まっていることに、ちょっと驚いてしまいました。
このイベントのことは、LUFTKATZEの平川珠希さんにご案内いただきました。
↓そのLUFTKATZEの展示販売されていた作品。
↑ワークショップの様子。「手鋳込み鋳造器」を使って活字をつくっていました。
また後日、続きのレポート書きます。もう寝なければ!
ロッキー
活版印刷、味がありますよね。
そもそも論ですが、デジタルフォントの作成世代は、シャープペンシルやボールペンで文字を覚えた世代。
それに引き換え、活版の文字作成世代は、筆で文字を覚えた世代が多かった。
必然的に文字に差が出る。
侵入する筆の角度や動き、ハネやトメに留まらず、墨が紙に落ちる前の動きなんかも出てくる。(例えば「内」と言う字)
私の会社の関連会社ではまだ、名刺や封筒を活版で刷ってる会社があります。
頑張って続けていって欲しい文化ですね。
エヌガール
この展示で、サンキさんという活版職人さんにまつわる
写真とインスタレーションをしてた大沼ショージさんが親しくてわたしもいってきました。
企画的に昨年よりも気合いを感じましたが。。。
でもいま若い人がむらがってのザツな活版ゴッコには抵抗あり。
職人たちの仕事に敬意を持ちつつも、写植キリバリのほうが自由で綺麗な字詰めと組版ができるという信念でやってきた世代だもんー。
よこやま
>ロッキーさん
活版、今若い人たちの関心が高まってるそうですよ。
この展覧会にもたくさんの若い人たちで賑わってて、ほんとびっくりでした。
私ら印刷現場の人間からすると、なぜ今、活版??
って、ちょっと不思議な気がするんですけどね(笑)
お客さんに活版の仕上がりが嫌われる場面もたくさんありましたし。
デジタルの表情のない印刷物に飽きてきてる人たちが増えてるんだとしたら、いい傾向なのかなって思います。洗練された技術も、一度途絶えてしまうと復興は難しいので、活版というひとつの文化、なんとか引き継いで発展させて行きたいですね。
よこやま
>エヌガールさん
わー、さすが。エヌガールさんもこの展覧会行ってたんですね!
写真とインスタレーションのコーナー、とっても面白かったです。
コクヨの伝票みたいなやつがすごく愛らしかったです。
でも確かに、活版や活字をむやみに持ち上げるのも、少し抵抗感じますね。実際の活版現役の時代には、ひどい印刷物がたくさん世に溢れてましたし、私も何度も泣かされましたし…。職人気質よりも、コストや効率を優先されたのが現実だったと思います。
表現の手段としての印刷と、実際の用途に即した印刷とを分けた文脈で「活版」を語って行くのが良いように思います。そうでないと職人さんに迷惑かけるおかしな人がたくさん出てきてしまいそうです。。
私も写植には未だに特別な愛着ありますよ。学生時代、コピー本とか造ってた世代の人間には、写植って手が届かない、神々しい存在でしたよね〜。
エヌガール
コクヨの出金伝票も、サンキさんとこで活版でケイなど全部を刷ってたものらしかったのです。
しかしホント同感です。。。
若者らがそんなにこれから活版やりたいなら、きれいな組版を勉強してもらいたいデス。
写植、高くて学生には憧れでしたよね、インレタでも高くてレタリングしたり(笑)。
よこやま
>エヌガールさん
若いデザイナーさんとかがPCモニターから顔上げて、活版とか、印刷の現場のことに関心持ってくれるのは、とてもいいことだって私は思うんですよ。とっかかりがなんであれ、関心が深まって行けばいいのだし。あとはまわりが変な方向にミスリードしなければいいかなって。
今回の「活版フェスタ」は、レトロな対象としてでなく、活版の技術を発展的に考えてる視点が、とても良かったと思いました。「写植フェスタ」もやってほしいなぁ。。