金沢〜能登〜ピアノ炎上〜粟津潔展(その7)

展示をひととおり見終わった後、まだ少し時間があったので、21世紀美術館の隣にある兼六園に行ってきました。

あ、その前に、美術館と兼六園の間にある石浦神社に立ち寄りました。こじんまりとした敷地でしたが、歴史の深さを感じる立派なお社がありました。

 

そこにあった妙に可愛らしい「手水」の図解。(れいほーさん、真似してごめんなさい)
 

そもそも兼六園がどういうところかさえも、よく知らなかった私。庭園を鑑賞する素養はないので、あまり期待してなかったのですが、想像していたよりはるかに素敵な場所でした。人工的にカチッっとつくり上げられた庭園は、なんだか無機質な感じがして魅力を感じないのですが、ここは自然のままの部分と人が入念に手入れしている部分との調和が素晴らしいと思いました。古いお寺の庭のような心地よさを感じます。

入園してから最初に見入ってしまったのは、庭園らしい景観よりも、池にいた食欲旺盛な鯉と鴨たち。そして歩き始めて5分もたたないうちに、最初にあった茶屋でさっそくくつろいでしまいました。

これは「じぶ煮そば」。美味しかった!じぶ煮は金沢の有名な郷土料理で、それをそばにのせたもの。そのお茶屋さんでオリジナルなんだとか。甘辛いたれとワサビの相性が絶妙でした。
 

兼六園は、いかにも庭園らしい景観も素敵でしたが、それ以上に見入ってしまったのが、この見事な苔でした。岩の上にも木々の肌にも、この苔がびっしりと根付いてました。

 


そしてこのぐにゃぐにゃと不思議な形で伸びている松。美しい、というのとは違う、もっと激しくて力強いものを感じます。ずっと見ていると、自分の内側に何かざわめくものが込み上げてくるような…。

 


美しかったのは、この見事な梅林。うっとりするほど美しい梅の花。

 

ここが満開のときは本当に見事な景色になるんでしょうね。満開の時にもう一度観に行ってみたいな。
 


たった二日の日程だったけど、すばらしいものにたくさん出会い、密度の濃い時間を過ごすことできて、本当に楽しい旅でした。金沢をもう少し歩いてみたかったのだけど、今回はその時間がなかったのが残念。またゆっくり遊びに行ってみたいです。