えーっと、更新のペースが再び遅れ気味ですが、この1週間もいろいろありました。
先週土曜日は、ソプラノ歌手・中村初恵さんが出演する「第8回 ミノトール音楽祭」に行ってきました。さてどんな内容なのか、予測立てずに出かけてみたのですが、まさに「音楽祭」と言う名にふさわしく、ジャズあり、クラシックあり、シャンソンあり、そして民話の朗読あり・・・という、とてもとてもバラエティーに富んだ楽しいコンサートでした。普段自分が聴くものとはまた違うジャンルの音楽も楽しむことができて、こういう機会があるのは貴重なことだなって思ったのでした。
そしてびっくりしたのが、この「ミノトール音楽祭」を主催している河知日出男さんの音楽教室が、私の家のすぐ近くで、何度も看板を見ていた・・・という偶然があったことでした。人のつながりって本当に不思議!・・・って思った瞬間です。
様々なジャンルの演奏があった中でも、中村初恵さんの演奏は、やはり素晴らしかったです。 今まで何度か聞かせていただいたロシアの曲、リムスキー=コルサコフの曲も素晴らしかったのだけど、それ以上に今回印象に残ったのが日本の歌曲、「初恋」でした。曲の美しさもさることながら、その歌詞の美しさ、言葉の美しさを、初恵さんの清らかな淀みのない声が、よりいっそう際立たせているようでした。 そして、羽生田早穂さんの「飛び方を忘れた小さな小鳥」、坂本佳寿子さんの「パダムパダム」にも心打たれました。彼女らの歌声が今も生き生きと、耳の中に響いています。。
そのコンサートの後は、ご一緒した竹浪さん(映像作家・文筆家)と、飲み足らず話し足らず、またもう一軒ハシゴして、また楽しくいろんないろんな話しをしました。今回、坂本佳寿子さんが歌った「百万本のバラ」の原曲は、実はロシアではなく、ラトビアの曲であるという話を聞かせていただいたのが、とても興味深かったです。エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト三国に、私はある時からずっと思い入れをしています。行ったことはないのだけれど、自分の原風景がそこにあるように、ずっと思い続けているのです。・・・って話しは長くなるので、またあらためて。
そしてその翌日は、「安房直子朗読館」の皆さんの新年会に、なんと私も交ぜていただきました〜。しかも私がいつもしつこく(笑)おススメしている、新井薬師の焼き鳥屋さん「鳥道楽 稲村」に集まってくださったのです! 私はだいぶ遅れてからの時間から参加させていただいたのですが、とってもあたたかく迎えてくださって、本当に楽しいひとときでした。なんだかずっと昔からの友人たちとの飲み会のように(?)皆でいろんな話題で熱い話を話し込んで、かなり遅い時間まで飲み明かしたのですが・・・さて皆さん、終電は大丈夫だったのでしょうか?(笑)
今日はいつもお世話になってる東中野の沖縄料理&創作中華のお店「おもろ」さんのマスターと、かねてから約束していた飲み会でした。4件ハシゴして、ちょっと飲み過ぎたけど、楽しかった〜。中野の裏通りにあるうなぎ屋さんが、とってもとっても美味しかったです。中野近辺の方、要チェックです!でも美味しすぎて食べることに夢中で、料理の写真撮るのも、お店の名前覚えるのも忘れしまいましたが(笑)。そして3件目に勢いで行った奄美の飲み屋さん、私は2年ぶりくらいに行ったのに、お店の人(とってもきれいな、愛嬌のある奄美のおねえさん!)が覚えていてくれて感激しました。
なんというか言い方が難しいのだけど、私は正直な話、人とコンスタントに連絡を取り合うのが本当に下手で、そのことがいろんな場面で災いしてるのだけど、ときどき、自分にとって本当の意味で親しい人っているのだろうか…?って、考え込んでしまったりします。でもこんな風に楽しい時間を共有できる人たちが今もちゃんと周りにいてくれるのは、本当に幸せなことだなって思うのです。
竹浪 明
コンサート、楽しかったですね!
そして初恵さんの歌唱、聞き惚れますね♪
横山さんとふたりで2次会も、幸せな時間でした☆
でも大変な間違いをしてしまいました、ごめんなさい(汗)
「百万本のバラ」の原曲はリトアニアではなく、ラトビア生まれです。
昨秋、リトアニアやラトビア他、各国の詩人達と朗読し合ったのですが
とんでもないことに、取り違えてお話ししてしまいました。
「百万本のバラ」の原曲はラトビアの作曲家ライモンズ・パウルスさんが作曲
同国の詩人レオンス・ブリエディスさんが作詞し、ブレジネフ体制末期1981年に
「マーラが与えた人生」として発表されましたが、ラトビア語の歌のため
別の詩人がロシア語で「百万本のバラ」として改作し、ソビエトから発信されました。
原詩の内容は、マーラという聖母が、ラトビアという娘を産んだが
幸せは与えられなかった、という、ロシアに蹂躙された小国の運命を暗示しています。
ですので、ロシアの歌として広まったのは歴史の皮肉ですね。
僕のHPの「月のイルカ」→出演 小山達也の「blog」→「昨日」をクリックで
ラトビアの国民詩人レオンス・ブリエディスさんとご一緒した写真
「一昨日」をクリックで、こちらがリトアニアの国民詩人
コルネリウス・プラテリスさんとご一緒した写真をご覧いただけます。
どちらも温かな方でした。
長々となってしまいましたが、両詩人にもお詫びします。
れいほー
>>私は正直な話、人とコンスタントに連絡を取り合うのが本当に下手で、
自分もまったくそう、なので
よくわかります。
ときに
ネガティブ傾向にあるときは
いろいろ
余計なこと考えます...。
まあ、情緒不安定→更年期ということで
すべて済ませる、今日この頃。(苦笑)
*男性にもあるんですよ! 更年期。
よこやま
>竹浪さん
先日のコンサート、本当に楽しかったですね!
またたくさん興味深い話聞かせていただいて、本当に楽しい時間でした。
角田光代さんの本、今度読んでみますね。鹿男は今週も見そこねました・・・
さてさっそく訂正のご連絡ありがとうございました!
私も自分でちゃんと調べないで記事書いてしまってごめんなさい。。
誰か記事読んだ人が間違って記憶してしまうと悪いと思って
すぐに文章の一部を修正しておきました。
(早い方がいいと思ったので、会社でこっそりと・・・笑)
バルト三国とくくってみても、それぞれ違う風土や歴史があるのでしょうけど、魅力的な民話や民謡がたくさん生み出された背景には、何かしら共通する独自の精神性があるように想像します。そしてそれらは私たち日本人にとって、とても親しいものであるようにも思うのです。
リトアニアもラトビアもエストニアも、いつか必ず訪れてみたいです。
大地にも山々にも風に、詩の心が宿っていそうな・・・
漠然とそんな憧れを持っています。。
よこやま
>れいほーさん
ちょっと酔っぱらって余計なことを書いたと後悔してたのですが(笑)
共感してくださって、うれしいです。
れいほーさんもそうなのかもしれませんが、
私は周りからはいつも、社交的な人間だと思われてしまうのだけど
実際はそうでもないので、そのギャップでときどき苦しみます。。
まぁ、たいていいつもカラ元気をふりまくからいけないのだけど・・・
ネガティブな気分が連鎖するときだってありますよね。
いや、それにしても「更年期」って
なかなか受け入れ難い言葉ですね・・・(笑)
ティミアン
「百万本のバラ」は日本の歌だと思っていました。
友人がくれたCDに入っていて、大好きな曲です。
ライブで聴いたことがないので、いつか聴いてみたいです。
「安房直子朗読館」も興味があります。まだ1冊しか読んでいないので他のも読みたいです。今度お時間のあるときにでも、お薦めを教えてくださいね。
Ha-nya
よこやまさん、素敵な記事を書いて下さって
ありがとうございました!
私、一度コメントを投稿したつもりだったのですが、
またドジってしまいました; ...
竹浪さんのお話、興味深かったです☆
コメントも思わずじっくり拝見してしまいました!!
ウクライナも含めて、とてもとても深くて微妙な歴史上の
禍根があることを感じます。
ウクライナを訪れたときに、私が学んでいる音楽は、
この地から脈々と流れてきたこのなのだな…、と感じて、
何だか複雑な気持ちになった記憶があります。
ラトビアは本当に美しいようですね♪私も行きたい街です。
ウクライナもフリービザなので、ぜひぜひ♪
修道院、街並みはとても美しく、人も素朴で温かいです☆
それにしても、猫ちゃん、可愛いですね~♪笑
よこやま
>ティミアンさん
「百万本のバラ」、私もずっと日本の曲だと思ってました・・・。
この日に聞かせてもらった「百万本のバラ」は、加藤登紀子のの歌うものとは違うテンポで、また違う魅力がありましたよ。
安房直子さんの作品、私も今ちょっとづつ読み進めてます。私はなんのことでもそうなんですが、王道から歩み行っていくのではなく、端っこから攻めていく人間なので(性格がひねくれてるんでしょうね・笑)、あまり当てになりませんが、「野ばらの帽子」「白いおうむの森」「さんしょっ子」「鳥」と言った作品がとても印象に残りました。
「風と木の歌」「白いおうむの森」(偕成社文庫) というタイトルの作品集に収まってます。
よこやま
>Ha-nyaさん
「百万本のバラ」についての竹浪さんのお話、本当に面白いですよね。美しい曲の裏側に、いろんなねじれた歴史的な事実を含んでいるんだなぁと、感慨深く感じました。。
そしてHa-nyaさんのコメントを読んで、ウクライナにとても行ってみたくなりましたよ。ウクライナもロシアとの間にいろんな歴史の事情をはらんでいるのですね。その辺り、私はあまりよくわかってないので、もう少し勉強したいです。今度またゆっくりお話できる機会に、ウクライナのお話もいろいろ聞かせてくださいね!