駅貼りポスター

このところ、暗い話題が続いてしまってごめんなさい。
気を取り直してひさびさに最近やった仕事の話を。
 
某オ○○○がつくる老人ホームの、駅貼りポスターのデザインをしました。

写真では大きさがわかりづらいですが、よく駅の構内に貼ってある大判のポスターです。結果的にはとてもシンプルな形にまとまりましたが、「ひょっとして、こういうのもあり?」という冒険的なものも含めて、20案以上ラフデザインを制作したりしました。

広告代理店経由の仕事だったのですが、その代理店にとっても新規の取引となるクライアントだったので、相手の感触がつかめるまではずっと手探りの作業が続く日々でした。ディレクター、コピーライター、デザイナー、営業担当の6人でクリエイティブ・チームをつくって、コンセプト提案から時間をかけて何度もプレゼンテーションを重ね、デザインを考えていきました。クライアントから求めらた内容がとてもハードルの高いもので、題材がビジュアル化しにくいものだったので、正直私もかなり苦戦しました。まとまりかけたものがひっくり返りそうになったり、途中大変なことがたくさんありましたが、結果的に私たちチームとしての仕事を、クライアントに高く評価していただきました。広告でのリアクションがとても良く、開館後の入居状況も順調なのだそうです。
 
このポスターの後、チラシやパンフレット等一連のものを引き続き制作しました。私の場合、ポスターのような大づくりなものよりも、ページ物の方が得意なので、そっちの方が自分の力を発揮できたかなって思ってます。何度も現地ロケに行ったり、モデルさんを使っての撮影をやったりもしました。たくさんの手間と時間をかけた仕事だったので、パンフレットが仕上がった時、本当にうれしかったです。仕事の中で、ひさびさに味わう感動でした。

11月23日がオープンだったので、開館のセレモニーに参加したりもしました。従来の老人ホームのあり方を変えたい!とうのがこの会社の基本コンセプトなので、館内は高級住宅のような住み良い環境になっています。こんな老人ホームなら私もいつか住んでみたいなぁと、思ってしまう程。でもここに入居するには相当な資金が必要なので、私のような貧乏人にはまったく縁がない世界・・・。
 
制作する過程でたくさん情報を集めないといけなかったので、老人ホームのこと、介護のこと、福祉制度のこと、いろいろ知る機会にもなりました。今まで老後のことなんて考えたことなかったけど、誰もが必ず歳を食っていくわけで、その時自分はどうなっているんだろう、周りの環境はどうあるべきなんだろう・・・とか、いろんなことを考えさせられました。超高齢化社会を目前にして、他人事でなく、一人一人がもっと真剣に考えないといけないですね。

 

この3ヶ月、かなりの時間をこの仕事に比重を置いていたのですが、先週やっと一連の仕事が落ち着いたところ。緊張感をずっと維持していたので、今はやっと解放された気分で気持ちが緩みまくっています。いや、やることたくさん溜まってるので、そろそろ引き締めないといけないのですが・・・(笑)