TV版「横溝正史シリーズ」

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先月から、WOWOWで毎週月曜日に「横溝正史シリーズ」(古谷一行主演、1977〜78年)がオンエアされてます。毎週これを見るのが今一番の楽しみ。再放送される機会は少なかったと思うので、私はずいぶん久しぶりに見たのですが、クオリティの高さにあらためて驚かされます。

この「横溝正史シリーズ」を私がリアルタイムに見たのは、小学6年生か中学1年くらいの頃。とにかくやたら怖かった印象でした。確か土曜の夜の10時からの放送。当時は7時から「まんが日本昔話」、「クイズダービー」、「8時だよ!全員集合」、「Gメン75」を見て、そして「横溝正史シリーズ」というのが定番な流れだったような(笑)。今考えると豪華なラインナップだなぁって思う。TVが本当に面白い時代だったんでしょうね。

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私は市川崑が監督し、石坂浩二が主演した映画版の金田一耕助シリーズ(「犬神家の一族」「悪魔の手毬唄」「獄門島」他)にとても思い入れがあって、特に「犬神家の一族」(あ、もちろん昨年リメイクされたやつではないですよ!)は、傑作だと思っています。私にとっては邦画のベスト10に入るくらい好きな作品。映画版に比べるとTV版「横溝正史シリーズ」は、あくまでTV番組だから・・・と思っていたのですが、今回の再放送を見て自分の認識が変わりました。画面のつくりはTV番組とは思えないほど力が入っていて、キャストも豪華。美術にも、相当お金がかかっているのがわかります。おそらく映画を撮影するのと同じレベルのカメラ、撮影機材を使っているのではないでしょうか。今のTVドラマの水準からは、とても信じられないクオリティの高さです。映画版にもまったく引けを取らない内容だし、タイトルによってはTV版の方が良かったものがあるように思います。もっと評価されて良いのではないかと思いました。

先週から「八墓村」のシリーズが始まりました。ストーリーは知ってるのに、続きが本当に楽しみ。茶木みやこが歌っているエンディングも素晴らしいです。WOWOW見れる環境の方、ぜひチェックしてみてください!