先週金曜日に、「ヴィスコンティの遺香」篠山紀信・写真展の内覧会&レセプションに行ってきました。会場は九段下にあるイタリア文化会館。ヴィスコンティの生誕100年を記念したイベント一つなのだそうで、篠山紀信「ヴィスコンティの遺香」という写真集の復刊記念展覧会でした。
「ヴィスコンティの遺香」は、ヴィスコンティの没後6年が経過した1982年、遺族の全面協力の得て、ヴィスコンティの生家、別荘、遺品、秘蔵のアルバム等を撮影した写真集。ヴィスコンティの映画には、滅びゆく貴族社会の光芒を描いた作品が多くありますが、ヴィスコンティ自身が本物の貴族で、映画さながらの生活を生きていたそうです。そしてその豪華絢爛たる屋敷は、それ自体がまさに美術品でした。うらやましいというようなレベルではなく、常軌を逸した豪華さ。普通の人間がそこにしばらく暮らしていたら、おそらく頭がおかしくなるでしょう。写真を見てるだけでも目眩がするようでした。。。
レセプションパーティーはイタリア文化会館前の屋外広場で開催されました。関係者のコネで私も混ぜてもらえたのですが、セレモニーのとき私がたまたま立ってたすぐ隣に篠山紀信氏がいてびっくりでした。セレモニーの後は美味しいワインや料理がたくさんふるまわれ、思いがけず知り合いにもたくさん出会うことができ、とても楽しいひとときでした。料理もワインもとても美味しかったです。ここぞとばかりに、ワインがぶ飲みさせていただきましたよ(笑)
★会場での写真をFlickrのアルバムにまとめました。
http://www.flickr.com/photos/jamsand/sets/72157600936320115/show/
http://www.flickr.com/photos/jamsand/sets/72157600936320115/
写真展は8月19日まで開催されています。また、同会場では7月24日から8月2日まで「ルキーノ・ヴィスコンティ映画祭」も開かれています。ご興味ある方はぜひ足を運んでみてください。詳しくは《カンバセーション》のサイトなどで。
http://www.conversation.co.jp/
ティミアン
会場には行けないので、横山さんのアップしてくださった
写真を拝見して、行ったような気分を味わえました。
ありがとうございます。色も綺麗ですね!
ため息~。ビスコンティは大好きです。
日本人庶民には持ち得ない感覚と美意識を、映画に反映させていたように思います。
美味しいワインと素晴らしい展覧会が同時に楽しめて良かったですね。
とても気になるのが、ラストの写真です。
お菓子のようですが、何でしょうか?R0011506番です。
竹浪 明
「ヴィスコンティの遺香」、初版を学生時代に買いました。
ヴィスコンティは大の花好きで、映画の中でも
紫陽花など花々が効果的に用いられていますが
彼のいくつかある邸宅近くの花屋は、繁盛して店構えも立派になったそうです。
ヴィスコンティが大量に買い物してくれるから。
また初期の「揺れる大地」撮影中、予算をオーバーした際
「手っ取り早い方法で調達した」と述べています。
家の宝石を売ったそうです。
しかし彼の映画には、貴族・王族・上流社会の人々の敗北が
容赦なく描かれていますね。
よこやま
>ティミアンさん
写真展の写真・・・って、ちょっとねじれてますけど(笑)
楽しんでくださったそうでよかったです。
ヴィスコンティの美意識は、やはり特別ですよね。その特別さの根っこにはこういうものがあるんだと、あらためてまざまざと見せつけられた感じでした。実際の空間に一度でいいから足を踏み入れてみたいものです。
えーと、アルバムの最後の写真はですね、ゼリーみたいなのをシャンパン(たぶん…)に浸したやつでした。一緒に食べた友人がそんなようなこと言ってました。私は酔っぱらってたので、それがお酒かどうかさえわからなかったのですが(笑)
よこやま
>竹浪さん
あ、さすがやっぱり写真集持ってらっしゃるのですね! この展覧会の招待状を受け取った時、竹浪さんも好きそうな内容だなぁってすぐ思ってしまいましたよ。
ヴィスコンティと花にまつわるエピソード、とても興味深いですね。そういえばこの「ヴィスコンティの遺香」にも花があちこちに写ってました。初版版を私は見たことないのですが、今回の本は興味深い文章もたくさん掲載されてて、資料的な価値が高い本だと思いました(9450円は出費は痛かったですけど・・・)
掲載されてる文章の中で、ヴィスコンティが映画の撮影中、セットの中でちょっとしか写らないテーブルの料理を、「これではダメだ!」と言って、わざわざ自分の屋敷のコックをイタリアからフランスに呼び寄せた、なんてエピソードもありました。なんというこだわり(?)なんでしょう・・・。すべてのことにおいて容赦のない人だったんでしょうね。
れいほー
なんだか、おいしそうなパーティーですね。(笑)
さすが、イタリア文化会館&篠山紀信!
こういうおされな感じって、久しく行ってません...。
よこやま
>れいほーさん
おいしいパーティーでしたよ〜(自慢!笑)
正直なところ、料理もワインも期待してなかったのですが。
イタリア大使館の意地とこだわりを感じました。
こういうおされな場面、私には数年に1回あればいい方です・・・(笑)