ライブ2つ。他いろいろ。

「オーケストラ ダヴァーイ 第一回演奏会」に行って来ました。“オーケストラ ダヴァーイ”は、ロシアの音楽を演奏することを目的として結成したオーケストラなのだそうです。その旗揚げ公演に、ソプラノ歌手の中村初恵さんが出演されるというので、文筆家&映像作家の竹浪明さんをはじめ、友人4人と一緒に会場へ向かいました。

会場は大田区蒲田のアプリコ大ホール。この日のプログラムは、リムスキー=コルサコフ/『ロシアの復活祭」序曲、グリエール/コロラトゥーラソプラノとオーケストラのための協奏曲、チャイコフスキー/交響曲第4番ヘ短調。指揮者は森口真司さん。

まず最初の曲、『ロシアの復活祭」に魅了されました。曲の展開が変則的で、メロディーラインにエキゾチックな響きを感じ、普段私たちが聞き慣れてる西洋クラシックとはかなり違う印象。アルメニアの奇才・パラジャーノフの映画の中の風景が一瞬思い浮かんだりしました。そして中村初恵さんがソプラノ独唱をしたグリエールの曲は、最高に素晴らしい演奏でした。深遠なところから込み上げてくるような幽玄な美しさ。歌詞のない曲を、見事なヴォーカルの表現力で歌い上げてくれました。初恵さんの声の魅力は「清らかさ・清純さ」だと以前ここに感想を書いたのですが、今回の演奏ではまた新たな地平を見せてくれたように思います。演奏後、大きな拍手がいつまでも鳴り響きました。


 
コンサートの後は、皆で大崎まで移動してギネスの飲めるお店で乾杯。お店のある場所はテラス風な広場になっていて、噴水を挟んで向こう側の別のお店では、結婚式の2次会らしきパーティーが催されてました。そして間もなく、広場に大勢の人が流れ出てきました。あ、新郎新婦が登場するのだな、と私たちも遠くから楽しみに見物してたら、なんとまぁ、私たちがいるすぐ近くの階段から新郎新婦が降りてくるではありませんか。自分たちのテーブルのすぐ脇を通って広場に降りて行くコースだったので、ここぞというタイミングで「おめでとう!」を言わせていただきました(笑)。パーティーに集まった皆さんより先に、私たちがお祝いしてるのはとてもおかしな光景でしたけど。思いがけずめでたい空気を吸わせてもらえて、何かご利益にあずかりたいものです。。

 

この日、私はもうひとつライブの掛け持ちでした。まだ少し時間があったので、竹浪さんと二人で高円寺に移動。そこで仕切り直して乾杯。映画の話、音楽の話に、楽しく語り合いました。あっという間に時間は過ぎてしまって、私はあわただしく次のライブ会場へ。インディーズ系CDを多数揃えている、その方面ではとても有名なお店「円盤」での、銀塩つばめ・他、4組出演のライブ。

銀塩つばめさんは、MySpaceで知り合えたミュージシャン。はじめて曲を聴いた瞬間、自分の琴線にふれる音楽でした。今回のライブはたった50分間の演奏でしたけど、新曲も数曲聞けて充実した内容でした。生で聴く演奏はやはり素晴らしく、銀塩つばめさんの可憐でもの憂げなヴォーカルに聴き入りました。そしてギターのTanschさんのサイケな音との、二人の兼ね合いがとても良かったです。


 

「円盤」店内のディスプレイ(アート作品?)

高円寺の「円盤」にはずっと行きたいと思いつつ、やっと今回行くことができました。“ゑでぃまあこん”の自主制作盤のCDも手にすることができて喜んでます。“ゑでぃまあこん”は、今年になってたまたま知って聴き始めたのですが、実は私の友人の友人であることが後に判明してびっくりでした。そして“ゑでぃまあこん”と銀塩つばめのお二人が友人であることをこの日知って、またまたびっくりでした。人はつながってる、世界はつながってるんだなぁ、となんだか感動しました。
いろんなことが盛りだくさんな一日でした。

★銀塩つばめ http://www.myspace.com/ginentsubame
★ゑでぃまあこん http://www.myspace.com/eddiemarcon