野川公演で花見。そしてとうとう四十路

友人夫婦のお誘いで、野川公園での花見に行ってきました。野川公園ってはじめて行ったのですが、なかなか立派な公園で桜も見事でした。主催してくださった方の家がこの公園のすぐ隣という絶好のロケーションなので、毎年盛大にお花見会をやってるのだそうです。総勢で30〜40人ぐらいいたでしょうか。その家主の方がとても顔の広い方のようで、いろんな方面の方がいらっしゃいました。遠くは山形から駆けつけた方達もいたり。

飲めども飲めどもお酒は尽きることなく、どこからともなく現れるのでした。これは山形の「しゃぶ金」という有名なお店のオーナーさんが持ってきてくださったお酒。「楯野川」は酒好きにはたまらなく美味しいお酒でした。地元でも普通には手に入らないものなんだとか。「十四代」は有名ですが、今まで飲んだ中で一番香り豊かな美味しい「十四代」でした。しゃぶ金さんの持ってきてくださった山形牛も絶品でした。

これは家主さんの犬。はじめてお会いする方ばかりだったので、人見知りで話下手な私(いや、ホントの話…笑)は、この犬くんがいてくれて救いになりました。いつも猫の写真ばかり撮ってますが、犬も大好きです。触らせてもらうだけで幸せな気持ちになります。優しい性格のとても賢い犬でしたが、美味しいものが目の前にたくさんあって、じっとしてられない様子でした。でも夜になったら食べ過ぎ&はしゃぎすぎで、だんだんうつろな目に…。私の膝の上で甘えてくれました。


  
そんなわけで、こんな盛大な花見会に参加させてもらえてとても楽しい一日だったのですが、今日は私の誕生日でした。えーと、とうとう四十路入りです・・・。「四十歳」という響きが、ずしりと背中にのしかかるようです。歳を喰うことを悪く思ったりはしませんが、自分が思い描いてきた40代と、現実の自分とのギャップに、なんともいたたまれない気持ちになります。10代の頃からずっと、私は40代を目標にしてました。40代になるまでに、人様に認められる存在になって、自分の代表作と言える作品を立て続けに発表し、周りから惜しまれながら短命で世を去りたい・・・なんて(笑)、幼稚な妄想を抱いていたのでした。漱石に憧れていたので、根拠もなくそんな人生を思い描いていたのでしょう。なかなか現実は想像した通りにはいきませんね。

思春期の頃に感じたり思ったりしたことを、今も生々しく覚えているのに、気がつけばすでに四十路。月日の流れ去る早さを、あらためて痛感します。20代前半は、今でも自負したいくらいに全力で走っていました。20代後半は、方向性を見失って迷ってばかりの時代でした。30代前半は、会社の一員でいることが自分の求めるものと重なった時期もありました。でもそれは幻想でした。30代後半は、フリーランスとなって必死で走り続けました。そして途中で息切れして、この半年くらいはなんとなく低迷期でした。さて、これからの40代。あとで振り返った時に、自分にとってどんな時代になるでしょうか。今の仕事をいつまで続けられるかわからないのだけれど、見えない先のことを案じてみても何も始まらないし、今までにできなかったことを悔やんでみてもしょうがない。もう一度自分の足下を踏み直して、前向きな目標を持って、これからの5年、10年を走り抜けてみたいと思う。

…って、誕生日を迎えたくらいで、急に何かが変わるわけありませんが、四十路の記念に粋がったことを書いてみました。後で読み返したら赤面しそうだな。こりゃ。