深大寺を散策

昨日は竹浪明さん(映像作家 ・ 文筆家)の案内で、深大寺周辺を散策してきました。大学時代、私は吉祥寺に住んでいたので、深大寺の近くは何度も通っているのですが、境内に入るのははじめて。深大寺そばが有名?って程度の覚えしかなかったのですが、とても歴史の古いお寺で、創建は奈良時代にまで遡るのだそうです。縁日にはものすごい人混みになるようですが、大晦日の一日前とあって人影はまばらで、のんびり歩くのには絶好の日でした。

まずは1日早い年越しそばをいただいてから(深大寺そばは、歯ごたえがしっかりしてる美味しい蕎麦でした)、境内をゆっくり歩いてみました。広い敷地には緑が豊かで、至る所に水路が巡らされていて、なかなか赴き深い景観です。初詣という稼ぎ時(失礼!)を前に、お寺の人たちは皆すごく忙しそうにしていて、その一方で境内の凛とした静かな空気感とがちぐはぐしてるようで、ちょっとおかしかったです。

これは竹浪さんに教えていただいた、なんとも愛さずにいられないヘンテコな石像(笑)。厄払いの神様のようです。しっかし、なんてユニークな造形なんでしょう。おしりの辺りのラインもキュートですよね。深大寺では人気キャラ(?)のようで、これを模造したお守りやお札がたくさん売られてました。厄払いのお守りなら、私も一個買っとけば良かったかなぁ。


下の写真の灯籠(?)は、それほど古いものではないと思うのですが、鹿のような動物がとても可愛いらしかったので撮っておきました。


境内の周りには大小の出店がたくさん出てて、美味しそうな品々が並んでます。蕎麦まんじゅうやらお団子やら、あっちこっちでつまみ食い。餡子好き、まんじゅう好きの人間としては素通りできませぬ。胃袋がもう一個あれば、全部のお店のまんじゅうを食べ比べするのに(笑)

あと面白かったのが、小さなギャラリーを構えた「鬼太郎茶屋」。2階のギャラリーには水木しげるが若い頃に描いた絵(リアルなタッチのもの)があったり、小さなスペースながらなかなか充実していて楽しめました。1階の売店売り場にはどっかで見たようなお土産グッスがたくさん。製造元を見てみたらほとんどが「鳥取県産」・・・やっぱり(笑)。水木しげるの出身地が「鳥取県境港」で、現在住んでるのが「東京・調布」ということで、「どっちが水木しげるの聖地?」って競い合ってるのかと思ったら、お互いに仲良くやってるのだと知って、ちょっと安心しました。書籍のコーナーには去年私が装丁の仕事をした「悪魔くん世紀末対戦」が置いてあって、うれしかったり。

あちこち歩きながら、竹浪さんと映画について音楽について、いろいろ楽しい話を聞かせていただいて、本当に楽しい一日でした。深大寺がこんなに楽しいところだとは、正直なところちょっと意外でした。今回は「深大寺・入門編」ということで、植物公園までは回れなかったですが、もう少しあたたかくなって花が咲いた頃、またのんびり遊びに入ってみたいです。一年の最後にこういう時間を持てて、本当に良かった。