電子書籍の表紙イラスト

CBJPPL1C06914002.jpg最近やった仕事のご紹介です。電子書籍を配信している「タイムブックタウン」からの新刊、近藤史恵・著「箱の部屋」の表紙イラストを描かせていただきました。

★Timebook Town http://www.timebooktown.jp/

「タイムブックタウン」では、既刊本の電子化された書籍の他、オリジナル作品も多数配信されてます。その中に「午前零時」という短編小説を月替わりで配信しているコンテンツがあって、今月(12/1〜)のタイトルのひとつが近藤史恵さんの「箱の部屋」なのです。12/28まで無料で読めますので、この機会にぜひダウンロードしてみてください。
http://www.timebooktown.jp/Service/clubs/00000000/serial08.asp

書籍を閲覧するには「タイムブックタウン」への会員登録(無料)と、あと専用ソフトのダウンロード(Winのみです。Mac環境の方ごめんなさい)が必要です。初回の一通りの手順に5分もかかりませんので、ぜひ一度お試しくださいませ。

近藤史恵さんの作品、私は今回はじめて読ませていただいたのですが、「箱の部屋」はとても面白かったです。文章のテンポも良くって、一気に読んでしまいました。部屋にひきこもって、ネット通販で生活のすべてを満たしてしまう「わたし」の話なんですが、一日部屋にこもって仕事する日も多い自分にとっては身につまされる部分があって、正直ゾッとさせられたりしました。今の時代、家を一歩も出なくてもたいていのことは事足りてしまうという事実が、作品のポイントになってると思います。

えーと、私のイラストに関しては、うーんと、もちろん仕事ですので、言い訳はしないことにしますが・・・「一年のブランクの末にやっとカムバックしてバッターボックスに立った」みたいな状態だったんだろうって、どうか寛容な心でご覧くださいませ(って、充分言い訳してますな・笑)

電子書籍の表紙って、普通の本の装丁とは当然違うわけで、でも何を手がかりにすればいいかがつかめなくて、描き始めるまでに最初ちょっと悩みました。最終的にはデザイナーの方がきれいにまとめたくださったので、救われた気がするのですが。はじめての経験で、私自身にとってはとても楽しい仕事になりました。お声かけてくださった方に心から感謝です。。。