トンネルの中、まだ先は見えず。

今日は、今やってる仕事のラフを持って打ち合わせに行ってきたのですが、思いっきり「ダメだし」を喰らってしまいました…。もっと高い次元のものを期待されていたことがわかったので、良い意味での「ダメ」だったのですが。方向性を取り違えていたので、もう一度最初からやり直しです。

自分でもよくわかってる私の悪い部分なのですが、相手が「こう思っているんだろう」と、勝手に想像して自分の「本当はこうしたい」という部分を遠慮して取り下げてしまうことが多いです。相手を気遣って…というより、自分の「臆病」から生まれてくるバランス感覚なのですが。でもそういう無闇な遠慮が、かえって相手をがっかりさせてしまうこともあるのだなぁって、なんとなくそんなことを考えたりしました。時には、自分を「押し売り」してしまえるような「強さ」が欲しいです。仕事の話に限りませんが。


その帰り道、新宿の画材屋さんと本屋に寄ってきました。画材屋さんでは不足の絵具とスケッチブックを買ったのですが、ちょっと聞きたいことあってお店のスタッフに聞いてみたら、とても気持ちの良い対応をしてくれたのでうれしくなりました。レジでのちょっとしたやり取りでもお店の人の感じがいいと、そのお店にまた行こうって気持ちになりますよね。そんなことを思いながらお店出て歩いてたら、「あのー、すみませ〜ん!」ってお店の人が走って追いかけてきたのでびっくり。何事かと思ったら、「領収書と一緒にレシートを渡してしまったので・・・」とのこと(笑)。

本屋さんでは、「世界で最初に作られた塗り絵」の見出しにつられて、「マザーグースの塗り絵」というウォルター・クレインの本を買ってしまいました。とても美しい本です。19世紀に作られた当時の「塗り絵本」としての目的を再現しようと、片ページにカラー図版、片ページに線画だけの印刷、という作りになっています。途中に解説ページが入って、その後にまた練習用の線画ページが、用紙を変えて収録されていました。なんて小気味いいこだわりなんでしょう。いや、もちろん塗り絵には使いませんけどね(笑)
それにしても、こんな美しい塗り絵本を授かった当時の子供たちは、なんて幸せだったことでしょう。きっと夢中で塗り絵に没頭したことでしょうね。そんな姿を想像するのも楽しい一冊です。