こんなことを書くと仕事くれた人に心配かけてしまいそうですが、現在、絵を描くことのリハビリ中です(笑)。かれこれ一年以上、絵の仕事から遠ざかっていたので、手も頭もすっかり鈍ってしまってて…。今のところに引っ越してきてからずっと、絵を描くスペースすらない状況だったので、とにかく部屋を片付けることから始めました。普段あまり使ってないPC一台は机から撤去。これからはいつでも絵を描ける机にしようと思ってます。
この一年、意識して絵から離れてたわけではないのですが、とりあえずデザインや印刷の仕事が忙しかったので、積極的に絵の仕事を取ろうとは思わなかったのです。というか、今まで絵の仕事の営業とかしたことないので、どう売り込んでいいか未だによくわからないし。(学生の時に一度だけ「MOE」のイラストコンクールに送ったことありましたが、選外でした)ま、このまま絵描くこと忘れてしまっても仕方ないか・・・なんていい加減なこと思ってると、うれしいことに誰かが背中を蹴り上げて「もっと真面目に描け!」って叱りつけてくれます。で、また思いがけず絵の仕事に向き合うことになるのです。
そういえば、20代の半ばくらいの時に一度、絵をやめる決意を固めたこともありました。絵のうまい人って世の中にいっぱいいるので、私がここで仕事していくのは無理だなって思って。その頃は絵のことだけでなく、いろんなことがあって心を病んでいたので、すべてのことに弱気になっていたのでしょう。紆余曲折ありましたが、一人でもがき続けた後にどうにか立ち直りました。「やめる、やめない」なんて結論は出さなくても、描きたい時に描いていけばいいじゃないかって開き直ることができたのです。そしてそう考えるようになってから、不思議と、絵の仕事が入ってくるようになりました。
悩んでる時は本当に苦しかったのですが、20代のうちにそういう時期を経過しておいて良かったと思ってます。今ももちろん悩みながら描いてます。真面目に絵を描いてる人は皆、ずっと迷いながら、悩みながら描いてるのだと思います。そういう葛藤がなければ、見た人の心に届く絵にはならないのではないでしょうか。絵のことに限りませんが。迷いながら、悩みながら、「今の自分」の絵を描いていけたら、と思ってます。
・・・あ、こんな真面目な文章の閉め方は、自分にプレッシャー与えてしまいますね。困った(笑)
uehara
私も半年チョコレートづくりから離れていますが、やはり不安になりますよね。こんな苦しい気持ちでいるなら、全てやめてしまいたいと、一時荒れました。(禁煙のせいかな?)
店がなくても、好きならやりたいときにやればいい・・・
そう考えてからは楽になりましたね、あせってもいいことないせすから。
エヌガール
わたしも同じように考えてて、大学のときに個展もしましたが、まだ食べていくのはムリと、学校でたらデザイナーになってました。リアルかヘタウマかで、上手い人がいっぱいの時代でした。自分はシンプルな版画をやりたかったしで、ハズレていると感じました。(今もですけど・笑)
20代後半に、フト気付くと頼んで出来てきたイラストがひどい。もしや自分のほうがましでは。。。というところからイラストに転向する決意して(笑)、カンプライターの弟子入り、そのあともクロッキーでリハビリしました。
むしろ燃え尽きてデザインをやめる決意でしたが、やっぱり好きなので、趣味の(?)デザインをしています(笑)、知り合いの個人印刷物など。。。
せっかく両方に能力のあるジャムサンドさんなら、有機的にどっちも好きなスタンスで出来たらいいですネ。
*ミトン*
かなしみや、
くるしみを
知っているひとだからこそ
優しくて
美しい絵が描けるのでしょうね・・・。
挫折を知らない人は
人の痛みを思いやることができないように思います。
ジャムサンドさんの絵
私は大好きです。
あたらしい作品
楽しみに待っています。
気持ちよく 描けますように・・・
yamazo
絵でも写真でも音楽でもなんでもそうでしょうが、趣味でやってるうちは楽しいことでもそれで食べてゆくとなると重荷になってしまうものなんでしょうね。
山造は写真の道を早々にあきらめましたが(笑)、真剣に向き合える仕事と才能を持ったジャムさんが羨ましいです。
そうして出来てくる絵はきっと人の心に訴えるものを持つと思いますよ。
よこやま
>ueharaさん
事情わからないのですが、今はチョコレート作りから離れてるんですね。
あんなに美味しいueharaさんのチョコレート、食べられないのはとてももったいないことです。お店ができて、思う存分チョコレート作りに専念できて、たくさんの人がueharaさんのチョコレート食べて幸せな気持ちになれる日が、早く来るといいですね。私もその日を心待ちにしています!
よこやま
>エヌガールさん
エヌガールさんのような方でも紆余曲折あったのだと知ると、とても励みになります。そうやって、デザインの仕事についたことも、きっと今のエヌガールさんの絵に生かされてるんでしょうね。
今も時々思うのですが、イラストレーターって多すぎるんじゃないかって。どんなに好意的に見ようとしても、「この人って・・・???」と思わずにいられない人もいますよね。イラストレーターを自称する人たちがこんなにも世にあふれてる中で、自分もそこに無理矢理入り込む必要があるんだろうかと、自問したりします。そんなこといろいろ考えた上で、あえて絵を描くのは、なかなか勇気がいります。・・・って、普段からちゃんと絵を描いてないことの、ただの言い訳なのかな?(笑)
私もずっとデザインの仕事は続けていきたいと思ってます。デザインというより、印刷への愛着が深いのかなぁ、私の場合。絵も印刷もデザインも、ずっと続けていきたいです。食べていられる限りは・・・(笑)
よこやま
>ミトンさん
悲しかったことや、苦しかったことを、言葉ではなくて、
ずっと奥の深いところに隠してあるんだけど
ふと、どこかからにじみ出てくるような・・・
そういう絵が描けたらいいなぁって、ずっと思ってます。
私はまだまだ人間が甘ちゃんなので、こうやって、
うー、くるしー、さびしー、つかれたー・・・って
言葉で吐き出してばかりなんですが(笑)
今回の仕事の本、結構たくさん挿絵が載る予定なので
楽しみにしててくださいね!
よこやま
>山造さん
あたたかい言葉、ありがとうございます!
ものをつくる、何かを表現するってことを、趣味とするか、生業とするかは、たいした違いはないと思います。その人が表現に向かう時の、気持ちの問題だけなんじゃないでしょうか。だから素人であっても、ふとした瞬間に、人の心に響く作品を生み出すことがあるんだと思います。プロの人であっても、駄作ばかり連発してる人もいますしね。世渡りと商売根性が豊かなだけで「一流」と言われてる方もいますし・・・。
山造さんの写真はまなざしが生きていて、心に残りますよ。
Canadia
初めてジャムさんの絵を拝見したとき、びりびりっと体中に静電気が走ったかのように感動しました。「なんて、なんて優しくて温かい絵なんだろう!」と。だからジャムさんにお願いしてお知り合いになってもらってしまいました。(笑)それ以来、ずっとファンです。落ち込んだとき、ジャムさんのブログ覗いて絵を見るとほっとします。幸せな気持ちになります。素直にそう思います。あ、どうかプレッシャーに思われないでください。でもカナディアはジャムさんの絵がすごく好きなんです。
ところで私は「MOE」って好きなんですけど、イラストコンクールかなんかでどなたかの絵を審査員の方々が批判されていたんですね。「ご指導」ならいいのかもしれませんが、私には「批判」に聞こえるようなコメントでした。絵に「上手い」「下手」なんてあるのだろうか。その方の感性と個性ではないだろうか。もちろん好きずきはあるけれど、あまり批判するのはどうなのだろうか、、、、?とすごく考えました。でも名前を残される絵描きの方がたには批判によって成長されたという話もよく聞くのであまり大きな事は言えないのですが、学生の頃「山田かまち」に感動して、彼の絵が批判されたと聞いて上記のような事を思ったのです。ああ、なんか話がワケわかんなくそれてしまいました。すみません、、、。えっと、何が言いたいのかというと
私はジャムさんの絵が好きです。
よこやま
>カナディアさん
うれしいコメントをありがとうございます!
カナディアさんがそんな風に言ってくれてだけで、私はあの時絵をやめなくて良かった、って思いますよ。本当に。
絵の「上手い」「下手」って、判断難しいですよね。「上手」な絵でも何も響いてこない絵もあるし、反対に「へたくそ」なんだけど、何かしら強く心をとらえてしまう絵もあるし。絵のデッサンとかはたくさん練習すれば必ず上達するのですが、「人の心に響くもの」はレッスンで身に付くものではないと思うんですよね。それは「絵心」とか言われるものだと思うのですが、自分でどうにか操作できるものではないので悩ましいです・・・。「絵心」ってものはたぶん、その人自身の普段の行いや考え方の中で、自然に育っていくものなんだろうなぁって思います。
そして、絵の才能を見極めるのは難しいですね。絵だけでなく、人を見極めていかないといけないから。「人を見極める」なんて、並大抵の人にできる行為ではないですもんね。だから、コンテストとかの選評は、どうしても技術的な話に終始してしまうのだと思いますよ。「その絵がいいかどうか」は見る人によってかわってしまうから、プロの経験がどんなに長い人でも、確かなことは言えないのでしょう。
なんて、私はコンテストとかで批評にさらされるのをずっと避けて通ってきたので、あまり偉そうなことは言えないのですが。気が小さいので、酷評されたりすると立ち直れなくなりそうで(笑)。私はコンクールの受賞歴とかの肩書よりも、こうやってカナディアさんたちがうれしい言葉を寄せてくれることの方が大事に思ってます!