再び古いスケッチブックから。(すみません、すっかり懐古モードで・・・)
ラフに描いた下絵ですが、自分ではなんとなく気に入ってる一枚です。この絵は、友人から依頼されて描いたものでした。大学時代、友人がアルバイトをしていた小さなレストランがあって、そのお店にプレゼントとして贈りたいということで、「そういうことなら」と、私も意気込んで描いたのを覚えています。
「地中海」のイメージで、あとは好きに描いていいと言ってくれたのですが、そのリクエストが私には難しくって(私自身が「地中海」って雰囲気からあまりに遠い人間なので・笑)、旅行ガイドとかの写真を見たり、いろいろラフスケッチを起こしたりして、なんとかイメージを固めていきました。
で、最終的に仕上がったのが↓こんな絵です。「花売り」というタイトル。
描いてる途中でいろいろ迷いが出て、当初のラフスケッチから少しイメージが変わってしまいました。「地中海」のイメージに、ちょっとこだわりすぎた気がします。でもそのお店の方には喜んでいただけたようで、それからずっと大事に飾ってくれてたそうです。もうずいぶん長いことそのお店に行ってないので、その後どうなってるのか私は知らないのですが。
私の知人がたまたまそのお店に行ったら、「横山の絵らしきものが壁にあってびっくりした」って(笑)、4〜5年前に聞かせてくれたので、少なくともその時まではあったのでしょう。さて、今はどうなんでしょうね。
吉祥寺の「ダメオ・パタカ」というお店です。(→紹介HP)
とても美味しいお店ですので、お近くの方ぜひ行ってみてください。そして今もお店に飾ってくれてるかどうか、後でこっそり教えてくださいね。
れいほ
かっていいますが...
スケッチのほうがすきです。
エヌガール
地中海ではないかもだけどスケッチすてき!
少女のうなじにキュン!(あたしはおやじか?)
PHCK
「地中海」というと、映画の『ゴッドファーザー』を思い出してしまいます。(←シチリア島)
あの映画もそうでしたが、この絵の山や町並みの土っぽい色目が本当に素敵ですね。
女の子のふくらはぎもイイ!!
よこやま
>れいほーさん
私も自分でそう思うんですよね。今見ても、スケッチの方が良かったって。
絵って、そういうことが結構よくあるんですよね。
下絵までは良かったのに〜ってことが・・・(泣)
よこやま
>エヌガールさん
やっぱりこれは地中海じゃないですよね(笑)。私の郷里の境港がだぶってるかも。
地中海←→境港って、対極の世界かも知れないけど。
海というと、なぜかどんよりと曇った空を連想してしまいます・・・(笑)
うなじですか??? その辺は夢二の影響ですね。たぶん。
よこやま
>PHCKさん
ふ、ふくろはぎですか・・・(笑)。こまかいところ見てますね〜。
「ゴッドファーザー」、素晴らしいですよね!。
私もいつかシチリア島に行ってみたいって、夢を持ってます。
関係ないですが、シチリア島で撮影したという「カオスシチリア物語」という映画がおススメですよ。私の大好きな作品。かの淀川さんも絶賛してました。
最近DVDで出たので買ってしまいました〜。
竹浪 明
スケッチは横山さんの世界そのもの、仕上がりはクライアントのイメージに近いものなのでしょうね。
それぞれに味があると思います。
「ゴッドファーザー」は大好きで、シチリアを訪れた折、撮影場所のタオルミーナの岩場など見てきました。
IL Padrinoという赤ワインをお土産に買いました。イタリア語で「ゴッドファーザー」の意味です。
「カオス・シチリア物語」、タヴィアーニ兄弟の傑作ですね。鳥が文字通り鳥瞰するカメラワークなど、酔えました。
シチリア行かれる時は、ぜひおっしゃってください。お薦めスポット沢山あります。
カナディア
この絵を拝見した時、「あっ!地中海っ!」って思いました。いつもジャムさんの絵を拝見させていただいてすっごく感動しますけど、
この絵、私のつぼにがっつりはまってしまいました。だって、私の去年頃からのテーマが
「地中海!」だったんです!雑誌で見た青と白の世界にはまってしまい描きたい絵もお部屋のインテリアも愛読雑誌も全て「地中海のテーマ!」そんな私の胸にずきゅんっ!って入ってきてまたまた頭の中がいっぱいの地中海です!すっごく美しい絵です。今からしばらく眺めて妄想に入ります(笑)いつも感動ありがとうございます!
ken e bee
スケッチの方がよかった、というおなはしですが、それは、音楽だったり文章だったり、デザイン、建築なんかにも、確かによくあることかもしれません。が、それはあくまで内輪の事情で、やはり、本番が人の目につくことになるのであれば、泣いても笑ってもそこが勝負、ということですかね。ぱっと自然にでてくるイメージはきっともっとも大切な根源の部分ですが、絵師、としてはやはり完成品があってのデッサンだと思います。もちろんデッサンがあるから本番があり、デッサンはその本番があるから、どっちがいい、みたいな人の評価を得られるということです。そのデッサンの心意気を壊さずに整える、ということ自体がもはや発想の根源から離れてゆく、ということもいえると思いますけど。話、矛盾してますけど。いずれにしても、もっと描いてみては。それだけのことをやる価値ある腕、感じてます。ある意味、描く、とは質より量であり、量をこなすことによって絶対に知らなかった自分の世界への突入=発見は生まれます。えらそうなこといってますが。
よこやま
>竹浪さん
あ、やっぱりシチリア島、行かれたことあるんですねー。うらやましいです。
地中海の海や空や風・・・実際に体験すると、どんなだろうって夢想します。
きっと自分の中の何かが変わる気がします。憧れます。本当に。
この絵はガイドブックの写真とか見ながらの妄想の産物なので(笑)
「カオスシチリア物語」の、あの鳥の目を感じさせるカメラワークは素晴らしいですよね! 少し残酷性を含んだストーリーも素敵なのですが、とにかくあの映像の美しさに、見る度にうっとりさせられます。私はプロローグとエンディングがすごくすきなんです!
今度またお酒のご一緒させていただいて、シチリア島の話聞かせてください。
よこやま
>カナディアさん
「地中海」を感じてくださって、うれしいです!
一人でもそういう人がいてくれて救われた気がします(笑)
カナディアさんは「地中海」に夢中なんですね。もう何度か行かれたことあるのでしょうか? いろんな国に行ってらっしゃって、いろんな国の人と交流あって、なんだかとてもうらやましいです。語学が堪能なのは、本当に素晴らしいことだと思いますよ。私はまるっきりダメなので・・・。
どうでもいい話ですが、私の父はヨーロッパに旅行行った時、フランスのレストランで言葉がわからないから、スケッチブックに「カニ」の絵を描いて、料理を注文したそうです(笑)
よこやま
>ken e Beeさん
ホントにそうですね。音楽や文章も同じなんでしょうね。やっぱりフィニッシュまで行って「なんぼのもん」ですよね。言い訳は良くないですね(…反省)。ずっと前、大学を卒業してから、卒論を見てくれた先生が論文の続きを書きなさい、って言ってくれて、レジュメをつくって持っていったら、「レジュメなんかをいくらいいもの書いてもダメなんだ。私だって最高のレジュメを作ることはできる。そうではなくて、ちゃんと文章に取り組んで葛藤しないと意味がない」と叱ってくれたのを、今もずっと心に残ってます・・・。
先日も某美術館で膨大な量の作品群を見て、いろいろ考えさせられましたよ。怠けてたらダメだなって。もっと数をこなさいと先に進んでいけないですよね。やっぱり。
こうやっていろんな人に、自分の絵にコメントもらえて、嬉しい感想聞かせてもられて、私もまた絵にちゃんと向き合っていこうって、最近思ってます。これからいろんなこと立て直して、創作に向き合える時間をもっと作っていくようにします。がんばりますね。
*ミトン*
少し暗くて
寂しさを抱えたような色の海が好きです。
地中海は 白と青!って感じかな
夏のイメージしかわいてこない
お父様のエピソード、楽しいですね
言葉よりも 絵の方が雄弁ですね★
よこやま
>ミトンさん
日本海側の少し重い色の海、どんよりとした空・・・を見て育ったせいか
なぜか海を描くと寂しい感じになってしまいます。
どの絵も寂しい感じがするのはどうして?って言われたことがありますし。
やっぱり根が暗いのかもしれません(笑)
父のエピソード、笑える話たくさんあるんですよ。
また追々ご紹介します〜。
うさギッロ
白い家がギリシャのサントリーニ島っぽいですね。
ところで、「ダメオ・パタカ」ですが、そのあたりを
通ったことは何度もあると思うのですが、はて、思い出せません…。
ヴィレッジ・バンガードのハンバーガー屋さんの近くかな?とは
思うのですが。今度行ってみますね。
よこやま
>うさギッロさん
サントリーニ島?? う〜ん、わかりません(笑)たぶん何かの写真を見て描いたと思うので、その島の写真だったかもしれませんね。
ダメオ・パタカ、うさギッロさんのご近所だと思うので、ぜひ行ってみてください!ヴィレッジ・バンガードがどこかわからないのですが(最近の吉祥寺を知らなくて…)、中道通りをずっと先に行った方です。駅から少し歩きます。とっても美味しいお店なんですよ。こじんまりとしたお店ですが、ホントにいい店です。