引っ越しの収穫シリーズが続きます。。。
昔のスケッチブックから、作品にはならなかったラフスケッチ。これは坂口尚さんの「野の花」という作品からイメージしたものです。予備校に通う一人の少女が、ある日ふと家を出てしまい、知らない土地の駅にぶらりと降り立つ話です。広い平原に一人腰を下ろし、もはや何の意味も持たない「時刻表」を放り投げて、少女はこんな風につぶやきます・・・「もう半日も人に会いません。こんな時間があることがたまらなく嬉しいヨ・・・」
学校あるいは会社に通う朝、いつものように家を出てから、ふと違うバスや電車を乗り継いで、どこか遠いところにでかけてみたい・・・って、思ったことありますよね? 私は思春期の頃とか、いつもそんなことばかりぼんやり考えていました。勇気がなかったから、家出とかはしなかったけれど。
今もときどきそんな当時の想いが込み上げてきて、ぶらりと遠くに行ってみたいって気持ちになることがあります。あの頃だったら、小さな冒険として思い出のひとコマになったけど、今同じことをすると「失踪!」という扱いで大変なことになるから、実行しませんけどね(笑)
れいほ
♪知-らない町へ....♪
遠くへ行きたい を思い出しました。
フリーランスの頃は、事務所に行こうと思って会社をでて、そのままなぜか、お墓参りにいったことが何度かありました。
お墓参りって、妙に落ち着きません?
いつもの時間に、いつもと違うことをするだけで
リフレッシュできる、ってわかってるのに
なかなかできない現実。
小心者ですね。。。トホホッ。
PHCK
車窓の外の風景と、女の子の髪のリボンだけ
彩られているのがとても意味深な感じがしました。
yamazo
山造にとっては親しみ湧きまくりな絵ですね(笑)
昔ある職場を辞めたとき、まだ誰も来ていない事務所に辞表を置いてそのまま旅にでてしまった事が。解放感と不安の入り交じった何とも言えない気分。
とにかく「どこか遠くへ」。それだけでした。
今でも何かを見に・しに行くのが真の目的ではなく、ただ遠く(実際の距離がそれほどでなくても)へ行きたくて旅してる気がします。
まるでこの絵の彼女のように。
ローカル線の閑散とした車内で一人思索にふけるも良し、土地のオバチャンや学生達の聞き慣れぬ方言を楽しむのも良し。
クルマの旅ではちょっと味わえない良さがありますよね。
よこやま
>Canadiaさん
この絵も気に入ってもらえたようでよかったです。
あたたかな風が吹いてくると、どこかぶらりと出かけたくなりますよね〜。
行き先も決めないで、ぶらりと一人旅、出かけてみたいものです。
なんて思いながら、結局毎日休みなく仕事してるのですが・・・
よこやま
>れいほーさん
えっ、お墓参りですか〜?
どうも実家を離れてしまってから、墓参りに行く機会がなくなってしまって。
そもそも実家に、もう何年も帰ってないものな〜。
(別にやましいことがあるわけではないのですが・・・)
なんかね、くたびれてるときは仕事してもはかどらないから休んだ方がいいとわかりつつ、やっぱり仕事休まなかったりするんですよね。これも仕事病なんでしょうか??
よこやま
>PHCKさん
外の明るい光と、車内の影の対比は、遠くに行く電車に思いきって乗ってしまったのに、気持ちはなぜか晴れやかではなくて・・・なんて気持ちが表せたらなぁって思って描いた気がします。たぶん。もうだいぶ昔に描いたので、忘れてしまいました(笑)
よこやま
>山造さん
旅と言えば、山造さんですよね!(笑)
山造さんが先日出会った家出少女も、こんな表情してたのでしょうか。。。
とても素敵なエピソードでしたね。あまりにも警戒されないのも困ったものですが(笑)←って、人のこと言えませんね・・・
ローカル線って、ホントに心地よいですよね。私は都会の人が憧れるようなローカル線に毎日乗って高校に通ってました。1本乗り遅れたら、次は1時間後だったり。当時はそういう田舎の不便さを嘆いたりしたのですが、今にして思えば、あれはれで心地よい時間だったなぁって思ったりします。
私も今年はぶらりと一人旅に出てみたいなぁ。近場でいいから。
yamazo
この絵のように4人掛けボックスシートで窓下に灰皿と栓抜きが付いてるのが「国鉄」って感じですごく郷愁を掻き立てられます。
中学の頃までは福岡市内を古い味のある客車がまだ走ってて、今にしてみればすごく羨ましい時代だったと思います。(こんなのです↓)http://takaq.fc2web.com/sy/jre/jeoha47.htm
こんなのを普通に走らせてくれる方が「ゲゲゲ」よりよっぽどよい観光資源になると思うんですがねぇ(笑)子供ウケをねらった演出は旅情をそがれるだけですね。
よこやま
>山造さん
窓下に灰皿と栓抜き・・・そういえば確かにありましたね、栓抜き!
この絵は昔乗った列車を記憶だけで描いたのですが、細かいところまで見てくださってありがとうございます。そういえば、何故この絵を下絵だけでやめたのか思い出しました。電車の車両って案外描くの難しくって、ディテールがよくわからなくて、今度調べてから描こうと思ってそのままになったのでした。。。
リンクの車両見てみました。「オハ47」、カッコいいですね。さりげなく品格もあって。こういう雰囲気のある車両って、確かに今は見ないですねー。残念。
ホントにね、鬼太郎列車はやめて欲しいのです。恥ずかしいから(笑)。昔の古びた車両そのまんまの方が、妖怪がどこかにいそうな感じがしたんですけどね。
ロッキー
少女の絵、優しい感じがいいですね。
構図とかモチーフで、いろいろ考察出来る絵は魅力あるものですね!
列車の持つ、独特の存在感も好きです。
私の絵は仁王像なんかが多くて、静物画くらいしか落ち着いて見られる物がないです(寂)
竹浪 明
とっても素敵な絵ですね。車窓の景色が動いて行くようです。
列車の旅は寛げますね。適度な揺れがまた心地よい。
映画『秋の浮き輪』で描きたかったのも、この絵のような気分です。
大変なお引越しのご褒美のような美しい収穫の絵。
お引越しもまた新たな旅と言えるでしょうから
旅立ちの記念にぴったりですね!
うと
こんちには。うとと申します。コメントをいれようかどうしようか、迷いましたが…。引越しの収穫の絵、どれも胸にぐっときています。二十代の頃から、衝動的に旅に出たくなる癖がありました。最近はなかなかその衝動にのることができません。でも今の生活や思いを、とりあえず、そのまま放り投げて、しばらくぼーっと電車に揺られたくなります。
この絵をみて、誰にも気づかれずに、姿を消したくなりました。せめて一週間くらはね。
ロッキー
皆さん旅願望が強いですな。
集団一人旅でもやりますか(笑)
よこやま
>ロッキーさん
私は構成力がないので、構図とはめちゃくちゃです(笑)
絵は仕上がってみると楽しいのですが、描いてる間は大変ですよね。
ロッキーさんは仁王像とか描いてたんですねー。一度見てみたいものです。
ロッキーさんもブログ立ち上げませんか?(笑)
よこやま
>竹浪さん
こんなラフな下絵なのに、竹浪さんにまでコメントいただけて嬉しいです!
思秋期の頃の少年少女達の、不安定に揺れ動く気持ちを、何かの形で描いていけたらなぁってずっと思ってます。「秋の浮き輪」もそういうものが描かれてましたね。重なるものを見いだしていたでけてうれしいです。
列車の旅、しばらく機会がないのですが、今年はぶらりと出かけてみたいものです。
目的なく電車を乗り継ぐ旅とかできたら、楽しいですよね。
*ミトン*
素敵な絵ですね
見ていると
電車に乗りたくなりました・・・!
高校生の時は電車通学だったんで
夕方の茜色がだんだん濃紺になっていって
やがて 漆黒の闇に一番星が光るのを
ぼんや~~り眺めるのが好きでした。
菜の花の咲く時期に
海に面した路線に乗るのが
何年も前からの夢 なんですけど
よこやま
>うとさん
うとさんいらっしゃいませ。コメントありがとうございます!
10代後半〜20代前半の頃って、どうしてあんなにも旅への憧れが強いのでしょうね。目的があってどこかに行く旅ではなくて、ここでないどこかに消えてしまいたい・・・って思う旅ですよね。ああいう気持ちを、単に若かったからということで片付けてしまうのではなくて、とても大事な心の状態として、拾い上げていけたらなぁって思ってます。
この絵を描いた頃は、そういう気持ちを素のままで描けた気がします。今はどうだろう・・・ってちょっと自信がないのですが。でもずっとそういうものを何かの形で描いていきたいです。
よこやま
>再びロッキーさん
こんな下絵程度の絵に、こんな反応があるとは思ってもみませんでした。
みなさん同じ気持ちを抱えてる人が多いのですね〜。
集団一人旅・・・いいですね! 状況を想像すると可笑しいです。
みんな無言でセンチメンタルな気分で窓の外を見つめてみたり・・・(笑)
よこやま
>ミトンさん
「旅する人」のミトンさんですものね。。。
ミトンさんはぼーっと考え事しながら窓の外見つめてる旅が、とても似合いそう。私の場合はあやしい人かと思われて職務質問されそうだけど(笑)
私も高校のときは電車通学でした。・・・本当はちょっとだけ違います。汽車通学でした(なんと電車ではなかったのです!)。なので今も古いローカル線に乗ると、高校時代のことが思い出されて、少し切ない気持ちになります・・。
菜の花の咲く時期に海に面した路線・・・素敵ですね。日本のどこかにそんな風景もきっとあるでしょう。探してみたいですね。
Canadia
じ~っと絵を見つめて、それからじ~んっ、ときて、しばらく又眺めちゃいました。
思わず、静かな旅に出たくなりました。春の風を感じながら電車にゆられて静かに自然を眺めるのもステキだな~。どこかにふらりと行ってみようかな。