大晦日

一年の終わりには、きちんと総括をして・・・なんて思ってましたが、今日は一日ちょっとバタバタしてしまったので、簡単に。

この一年も本当にいろんなこと、良いことも悪いこともいろいろありましたが、こうして年の瀬を迎えて振り返ってみると、あまり悪いことは思い出せないので、やっぱり楽しい一年だったように思います。

■仕事の総括をすると、この一年で自分にとっても一番の仕事は何と言っても、ピースおおさかの「大阪空襲死没者を追悼し平和を祈念する場」モニュメントの制作に関わらせていただいたことでした。
http://www.jamsand.info/jampot/2005/08/2.html
http://www.jamsand.info/jampot/2005/08/1.html
今年も粟津デザイン室の方々と、たくさんのお仕事をご一緒させていただきました。私自身にとって大きな実績になりましたし、良い仕事ができて本当に良かったと思ってます。実際はまだまだ力不足ではあるのですが、自分の持っている力以上のものを引き出してくださったように思ってます。

■そしてコミックの叢書シリーズ《レジェンド・アーカイブス》制作の一連の仕事。
http://www.jamsand.info/jampot/2005/11/post_57.html
出版が始まって数ヶ月は、読者の認知度も低かったのですが、徐々に書評等で取り上げられる機会も増え、着実に評判が上がってきたようです。この仕事に出会ったことは、この数年の私の仕事の中で「一つの転機」と言えるほど、大きな出来事でした。今では日々の仕事の主力を、これらの本の制作に費やしているような。来年は今まで以上に、この叢書シリーズの仕事が、私の日々の仕事の中心に位置することになりそうです。

さて仕事以外の今年の総括なども。。。。

■今年の映画のベストは・・・と言えるほど、今年は本当にちょっとしか観てません・・・。TVやDVDで観てとても印象に残ったのが、セルゲイ・ボドロフ監督の「コーカサスの虜」、「ベアーズ・キス」の2本かな。どちらも今年の映画ではありませんが。来年はもうちょっと劇場に足を運ぼうって思ってます。

■今年聞いた音楽の一番のお気に入りは“Espers”! それからそのつながりで知った美しい女性ボーカル2人のデュオ“Fern Knight”。他にも自分好みの声質のミュージシャンを、今年はたくさんみつけられました。Amanda Rogers、Islaja、Lau Nau、Erin Lang、Meg Baird、Coco Rosie、Isabella campbell・・・などなど。
そして何と言っても、ケイト・ブッシュの新アルバムが出たことが今年の大事件。12年の沈黙の後、彼女の音楽がどうなっているのか正直聞くのが怖かったのですが・・・それは余計な心配でした。今までの曲とは違う方向での音楽の深まり方を見せてくれて、心の底から感動しました。本当に素晴らしい音楽を届けてくれと思います。

■ここ数年、本もなかなか読めていないのですが、つい先日から、再び読書熱が徐々に蘇りつつあります。そう思うようになったのは、シオドア・スタージョンの作品との出会いでした。スタージョンの「人間以上」を読んで、その世界にもう夢中になってしまって。先日たまたま寄り道した本屋で、スタージョンの本を4冊、ル・グインの短編集を1冊購入。お正月は読書三昧かな。

■今年、私にとってとても大きな、うれしかった出来事は「落書館」の方々と知り合えたことでした。彼らと出会って、私はもう一度、自分にとっての“創作活動”を再開する気持ちになれたのです。作品の形態は、イラストでも漫画でも絵本でも何でもいいのですが、とにかくもう一度自分らしい作品をつくりたい!・・・と。少しリハビリが必要(しばらく創作から遠ざかってるから)なので、いつから作品を描き始められるか明言はできないのですが、でも近いうちにきっと。

■それからもうひとつ。この一年で一番良かったことは、このブログを通じて、たくさんの方とお話しできたことです。ネットを介して新しく知り合えた方が増えてことが、何よりうれしく思ってます。仕事が辛かったときも皆さんの言葉が支えになりました。心から感謝です! 本当にありがとうございました。

それではみなさん良いお年を〜。