大げさなタイトルですみません。映画の話です。
TVでたまたま観て気に入った映画で、「シャーロット・グレイ」という作品があります。第二次世界対戦下のフランスとイギリスを舞台にした物語。カメレオン女優と言われるほど多彩な演技に定評のある、ケイト・ブランシェットがヒロインを演じています。
さて、この作品の中で、英の諜報機関で訓練を受けたヒロインが、最終テストとしての問答試験を受けるのですが、その中で非常に印象に残る…というか、この作品のテーマの中核をなす言葉が出てきます。
試験官の質問:「次の三つのうちで一番大切なものは? 信頼、希望、愛情」
さて、みなさんは何と答えますか? ちなみにこの劇中でヒロインは「希望」と答えていました。その答え方が、作品全般に貫かれていて、クライマックスでのヒロインの行動に私は感銘を受けずにはいられなくて、観終わった後この作品がとても好きになりました。そしてその後すぐに、DVDまで買ってしまいました。
私は映画を観ながら、その「三つのうちで一番大切なもの」という質問のことを、ずっと自分に照らし合わせて考えていました。そして考え至るのは、私にとってのその答えは「信頼」なんだと思うのです。自分が人生に求めるもの、生涯の仕事に求めるもの、恋人(いないけど…)に求めるものは、そういうものに集約される気がします。どの選択が良いとか悪いとか、そういう話ではなくって、たぶん自分はそういう傾向なのでしょう。そう考えると、自分のことがとてもわかりやすい。人が自分の人生に求めるものについて、シンプルな設問の立て方として、「信頼、希望、愛情」という分類は面白いなぁ、と思うのですが。皆さんはどう思いますか?
結局、映画の話からズレてしまってごめんなさい(笑)
「シャーロット・グレイ」、いい映画ですよ。
http://www.uipjapan.com/charlotte/
ヒラコ
質問を見たとたんに、するりと出て来たコトバは『希望』でした。
映画の中のヒロインの行動、、なにやらとても気になります、、。
山造
ホントは「全部」って言いたいところなんですが・・・。
欲張りのクセに何も得られてないという(笑)
三兎も追ったらあきまへん。ホンマ。
まろろん
希望と愛情です。
大切な順番は書いた順番のまま。
私の場合、信頼はずっと後にやってきます。
たぶん、あまり他人に興味がないからだと思います。
昔から、人の顔と名前と誕生日はぜんぜん、覚えられないので(笑)
モリッシー
ケイト・ブランシェットいいですね!
「ヘブン」も面白そうですよね。
私も質問みた瞬間に「希望」って思いました。
何においても希望があれば生きていけるかなって思います。
恋愛に一番大切なのは、でも、信頼だと思います。
KEN E BEE
私の場合、「信頼、愛情」をひとつの言葉にして、「人情」と、言いたいです。日本の「心意気」(この言葉も好きです)は、この言葉の底にある「温かさ」であり、少なくとも、西洋でいうところの信頼と愛情に似ていると思います。便所にも神様がいるという感覚がある日本人である私にとっては、しかし、微妙にちがうとも思えるのですが。ただ、「希望」という言葉は、きっと関係ないかもしれません、人情とは。瞬間、瞬間を生きる、という事を(実践こそできてはいないものの)いちおう心がけようと思っているので、希望、という、ある意味、未来を感じさせる言葉に、いまのところ興味はもてません。
とはいえ、今年中に沖縄にゆく、という希望、持っている自分もいます。「あー寿司太郎」。でも希望すればするほど、成り立たない勢いなので、いくとき(その瞬間)に、いけばいい、ということなのです、全ては。なーんちゃって。
しかし、いつもながら話題がそれてしまいます。なぜだろうか。
映画、面白そうですね。見てみます。
よこやま
みなさんコメントありがとうございます!
ちょっと今、仕事が切羽詰まった状況なので、返信もう少し待ってていただけますか。
れいほ
ん----。悩みました。
どれも、だし、どれでもない、そんな気もして。
人生に必要なもの...なんだろう...。
友人
おいしいもの
観点が違うか。
よこやま
コメント遅くなってごめんなさい。やっと大きな山を超えたところです。
>ヒラコさん
「希望」派ですか〜。なんとなくわかる気がしますが。
私も最初「希望」かと思っていたのですが、いろいろ考えると、自分の場合どうもそうでもないみたいなんですよね。「人から評価されたい」と言ってしまうとすごく味気ないし、なんだか思うことと違うのですが、私は人から信頼を得たいと思うし、信頼を寄せたいと思う対象を切望しているのかもしれません。どっちかというと「信頼してもらいたい」というより「何かを信頼したい」のかも。そういう意味では「希望」「愛情」ともかぶる部分が大きいですよね。
映画のクライマックスは・・・言えないので、ぜひ映画観て楽しんでくださいね〜。
>山造さん
山造さんは正直な人ですね〜(笑)
私もできることなら全部欲しいです。選べって言われても、究極の選択の場面では難しいですよね。この質問はもともと意地悪なもので、本当はどれって選べないものなんだと思います。場面場面で人が求めるものも違いますものね。
それなのにあえて選択を求められるこの質問。「全部」と言ってしまう山造さんには、英の諜報機関も舌を巻いたかもしれません(笑)
>まろろんさん
「希望」→「愛情」→「信頼」の順なのですね。そういう選択をされる方は心理学の分類的に申しますと・・・なんて分析する見識を私は持っていませんのでご安心ください(笑)
まろろんさんは自分にしっかりと愛情を持っていて、そこから趣味や行動を範囲を広げていける力を持ってる人だと思うから、私は素敵だな〜って思っています。私はいつも人の目や判断を気にしすぎてしまうから、縮こまった動きしかできなくって、我ながら情けないって思ってしまうんですよね。
ちなみに私は四月バカの4月1日生まれです。誕生日、覚えやすいですよ(笑)
>モリッシーさん
ケイト・ブランシェット、いい女優さんですよね。この映画の中でのケイト・ブランシェットは格別美しく感じます。なかなかよくできた作品(原作の小説が確かすごく有名だったはず)ですので、モリッシーさんも機会あったらぜひ観てみてくださいね。
恋愛には「信頼」が一番大事・・・って私も思います!
でも「信頼」までたどり着ける恋愛って、滅多に成立し得ないですよね・・・
な〜んて、恋愛のことはよく知らないので、私の場合、想像or妄想での話ですが〜。
>KEN E BEEさん
ちょっとショックなご報告。こんな記事を書いてしまった後でちょっと気になって映画を観返してみたら、「信頼、希望、愛情」の部分、原語では「Face, Hope or Love」でした…。「Face」を「信頼」としたのは、翻訳者の意訳のようでした。西欧社会での「Face」の意味合いが今イチわからないのですが、普通の対訳では「顔、外見、対面、面目」などの意味ですよね。まぁ、そこから発展させて「信頼」という言葉も、日本の文化の中では理解しやすい気がしますが、本来作品の中で示された言葉と、翻訳を介した時の表現で少しズレがあったことが、ちょっとショックでした…。
でもそれからもっと深く考えてみると、「信頼」と「外見」も、それほど遠いことでもないかなという気もしてきます。まず相手がいて、自分がいるということ。そういう当たり前の関係性の中に価値を見いだしていくのは悪いことじゃないし、それを「人情」とか「心意気」という心の有り様と重ねてみるのも楽しいのではないかと思ったりします。
「希望」は確かに大事で、いつも自分も求めているのですが、何かしら判断を誤ると、ただ時間の猶予を味方につけて自分に言い訳を造ってしまいそうな気がして怖いです。ずっと先に思い描く確かな「希望」より、揺れていながらも自分の立ち位置をその都度確認していけるような、今、現在の「関係性」が欲しいと、私は思うのです・・・・
なんか自分でも言ってることがわけがわからなくなってきました(笑)。このブログはいつも話題が反れてばかりなので、なんでも好き勝手書いてください。
>れいほさん
自分でこんなこと書いておいてなんなんですが、私も「どれも」なんだか「どれでもない」んだか、だんだんわからなくなってしまいました(笑)
この映画の話は、親しい友人にも何度か話したこともあって、そのうちここの記事にも文章にしてみようと思っていたのですが、いざ書いてみると、言いたかったことの根拠がだんだん壊れてきたり、いろいろ矛盾も見えてきたりで、私自身の文面はお粗末な内容になってしまいました。でもいろんな人がコメントしてくれて、ちょっとづついろんな考え聞けて、とても楽しい話題になりました。
そして思うのは、人生に大切なこと・・・
友人、美味しいもの、・・・・そして睡眠(笑)
この一週間の過酷な仕事の山を超えて、今宵切実にそう思いましたよ〜。
ヒラコ
みなさん色々で、面白いですね〜!
そのコトバ自体に対する概念も、色々あるのだなあ、、と興味深く思っています。
わたしの場合『希望』は、未来への希望とか期待とか、、あまり具体的な、そういう感じでは無いかなあ、、。
何か事にあたる際に、関わるヒトに対しても、そのコト自体に対しても
自分の中に『希望』の種のような、チカリと光るチカラが無くては、何やらさりげないよな選択でも、
正しい(正しい、、というのも、またヘンですが、、)方向を選べないような気がしていて、、。
とても漠然とした(おそらく取るに足りぬ)小さな喜びのような種が、
自分の中に常にある状態で居たい、、と思っておりますよ〜。
Ken E Bee
Face ではなく、多分 Faith ですね、これは。
そうなると、信頼、という風に訳すことができるでしょう。Face だとしたら、面子、みたいな感じだと思います。
言葉に対してのそれぞれの感覚はおもしろいですね。人、は、自分もふくめていったい何を思い生きているのでしょうか?
いずれにしても、考えることは重要ですね。
ところで、今日、近所にある山手ラーメンというとこでうまいラーメン大盛りで食ってきました。
よこやま
>ヒラコさん
ホントにみなさんいろいろな考えがあって、聞いてみると思い白いですね。
大げさなタイトルだったので、コメント何もつかないような気がしてたのですが、いろいろ書き込んでもらえてうれしかったです。
小さな喜びのような種・・・なるほど。ヒラコさんのHPでの日記の視点と重なりますね。日々の暮らしの中でのちょっとした期待、のようなものなんでしょうね。私もそういうもの大事にしたいなぁって思ったりします。普段意識して写真撮ってると、そういうこと感じられる瞬間を見いだせる気がします。
>Ken E Beeさん
Faceでがなくて、Faithなんですね! いや〜。教えてくださってありがとうございます。思いっきり英語力のないところをお見せしてしまって恥ずかしい限りです・・・。
辞書引きました。Faith=信用、信頼、信仰、信条・・・間違いないです。しっかし、FaceとFaithって、私は発音で違いをつけられないなぁ。
映画を見なしてFaceだと思ったときは、なんだか愕然としてしまったので(外見や面子が人生で一番大事って人も少なくないし、そういう答えもおかしくないと思って)、でも私のお馬鹿な勘違いとわかってよかったです。教えてくださってありがとうございます。
山手ラーメン、気になります。ともかく、今週か来週末、タイ料理行きましょう!
Ken E Bee
タイ、金曜ですね。オーケーです。
木曜は午後一時から新ちゃんですが、どうでしょうか? 二時間ほどで終わります。二、三枚だけしか新ちゃん公房にも時間がないので。
でも、私、最近まで、「矢切の渡し」を「矢切の私」だと思っていましたし、「月極駐車場」を「げっきょく駐車場」と読んでいて、げっきょくさんって人、凄いビジネス展開してんだな、と思っていたもんです。それはさすがにずいぶんと前の話ですが。小学校のころは水戸黄門を、、、、、、ってもうやめときます。
よこやま
>Ken E Beeさん
読み方の勘違い、聞き取りの勘違い、いろいろありますよね。
「月極駐車場」→「げっきょく駐車場」は笑えました。勘違い大賞ですね(笑)
私は高校生のときに母に、「服部珈琲店」を「ふくべこーひーてん」と言ったら、「今あなたなんて言ったの!?」とすごくけげんな顔をされた表情が、今も忘れられません。頭のちょっと足りない息子の将来を、とても心配したご様子でした・・・(笑)
木曜はシルク工房ですね。了解です!
モリッシー
原作ってジャーナリストが体験した本当にあった話だとどこかで聞いたような気がします。でも違うかもw
よこやま
>モリッシーさん
オフィシャルサイトのイントロダクション見てみると、
「原作は、1999年に上梓された、セバスチャン・フォークスのベストセラー小説。ジャーナリスト出身の原作者が主人公シャーロット役にと指名したのが、『エリザベス』でゴールデン・グローブ賞主演女優賞に輝き、一躍、世界の注目を浴びたケイト・ブランシェットだった。」
って書いてありました。原作者が主人公の配役を指名するなんて、めずらしい話ですよね。でもあの映画はケイト・ブランシェットだからこそ・・・の映画だと思いました。