ずっと観たいと思ってた映画のDVDを、昨日ついに手にしました。「酔っぱらった馬の時間」(2000年、イラン映画)。イラン、イラク、トルコ、シリアにまたがる山岳地帯で、虐げられた暮らしを強いられるクルド人の幼い兄妹の物語。劇場公開当時から絶対観に行きたいと思っていて、でも結局観損ねてしまった作品。
昨日打ち合わせで出かけた後、中野ブロードウェイという恐ろしくマニアックな商店街ビルにある、DVDソフト屋さん(「ディスクファイブ」というお店。小さな店舗ですが、定価よりずっと安い価格で販売していて、とても品揃えの良いお店です)で偶然見つけたので、勢いで買ってしまいました。ずっと観たいと思っていたので、とてもうれしい。今は映画を観てる時間がないのだけれど、そのための時間を持とうと思うこと自体が幸せなことに思える。本当に楽しみ。
今日は日本橋三越の「ジャン・コクトー展」を閉館ギリギリに観に行ったあと、飯田橋へ移動して、印刷博物館の企画展「グーテンベルクからプランタンへ 印刷革命がはじまった」という展覧会の会場に行ってきました。ご案内をするのをすっかり忘れたまま本日最終日になってしまったのだけど、この会場で展示上映された映像作品の編集を、事務所の相棒Aoki氏が担当し、私はその上映モニター壁面のデザインを製作しました(…私がお役に立てたのは壁面だけです…)。明日から会場の搬出作業が始まってしまうので、その前に展示風景を撮影させてもらいに行ったのでした。会場はかなり暗めだったので、自分のカメラでちゃんと撮れてるのか不安なのですが、うまく撮れてたら会場風景の写真アップしてみますね。
モリシー
私、「装丁」コミュに入ってるんですが、そこでも「印刷博物館」の展示会について色々コメントがあって、ちょっと興味があったのですが、昨日が最終日だったのですね。少し残念でした。写真楽しみにしていますね。
よこやま
>モリシーさん、こんばんは。
装丁コミュもなかなか面白そうですね。P&Pギャラリーの方ではブックデザインの展示やってたんですね。そっちは行き損ねてしまいました。。。
本を読むのが好きな人は、本の造型や活字の技術にもこだわりある人多いですよね。私も以前は、「装丁とはああじゃないといけない、こうあるべきだ」っていろいろ思いがあったのですが、自分で実際本を作るようになって、そういう基準が寛容になりました(笑)。自分の技術のなさを痛感してしまったもので。もちろん美しい本が今でも大好きですけど。
印刷博物館の常設展もなかなか面白いですよ。本や活字、印刷の歴史や技術に関心のある人には、ぜひ一度足を運んでもらいたいところです。飯田橋から歩いて15分くらいですので、機会あったらぜひ観に行ってみてくださいね。
■印刷博物館・・・http://www.printing-museum.org/
よりこぐま
ジャンコクトー展いらしたんですね!
私も別の日にですが行ってきました。
手をデザインした、エルメスの衝立がとてもとても好きになりずーっとみていました。「手」と「顔」、この2つもモチーフがとても好きです。けど、今回の展示の中ではあの「手」が抜群に好きでした。
彼の多彩ぶりに触れ、私ももっといろんなものを見て、もっといろんなものを読んで、多くのことを学び、身につけていきたいなぁと思ったジャン・コクトー展でした。
よこやま
>よりこぐまさん
そうなんです。私もコクトー展最終日に行ってきました。
閉館間際だったので駆け足で観てしまいましたが、作品のボリュームが凄くて、コクトーの世界にどっぷり浸かるのはなかなかの快感でしたね。私は色鮮やかなパステルのシリーズが印象に残りました。そして陶器やタペストリーとかの工芸品が興味深かったです。今回の展覧会は「画家としてのコクトー」に焦点を絞ってる感じだったのですが、もう少し詩や文学作品、映画や演劇を紹介する展示が充実してたら、もっと楽しめたのになって印象でした。…なんて贅沢言ってたらキリがありませんが(笑)。私は映画からコクトーを知った人間なもので。