山形2days(その1)

せっかく山形まで出かけるんなら・・・というわけで、宿は蔵王にとった。冬期はたくさんのスキー客でにぎわうのだろうけど、さすがにこの時期の平日。客は極端に少ないらしい。駐車場に車を止めるとすぐにホテルの従業員が出迎えに飛び出してきたのが、ちょっとおかしかった。荷物を降ろして部屋で少しくつろいでも夕飯まで少し時間があったので、宿の近くをブラブラ散策してみることにした。ホテルの人に聞いてみたら、すぐ近くに池があって水芭蕉が群生しているというので、さっそくカメラを持って出動。池の周囲は遊歩道になっていて、人の手でつくられた景観と、人の手が入らないそのままの自然とが、とてもいいバランスだったように思う。

さてその水芭蕉。見頃の季節は過ぎたらしく、花はなく、特徴のある形の葉っぱがあちこちからニョキニョキ飛び出してるという風情。繊細とか可憐とかいう表現にはほど遠く、周囲の草木を圧倒するような力強い存在感を放っていた。「水芭蕉って、あんなだったっけ?」という気もするけど、あれが確かに自然なままの姿なのでしょう。

  

ふと足下を見ると、たくさんのドングリが落ちているのを発見。芽を出しているものもたくさんあった。よくよく見ていると、ドングリが芽を出してる様子ってなんだか少しグロテスク。種皮の割れた部分から鮮やかな赤い色が飛び出していて、周囲の枯れ葉の茶褐色との色彩のコントラストが強烈だった。

  

少し歩いただけで、山の中には面白いものがたくさんある。自然が形づくるものひとつひとつに、あらためて驚かされてしまう。私は田舎育ちだから、子どもの頃にそういうものたくさん見てるはずなんだけどな〜。